【業界動向】

~プライバシー技術を応用

匿名サービスの米SafeWeb、エクストラネット構築製品分野に進出

■URL
http://www.safewebinc.com/pressroom/sea_launch.pdf
http://www.safewebinc.com/sea_how_it_works.html

 米SafeWebは4日、企業向けのエクストラネット構築用製品「SafeWeb Secure Extranet Appliance Tsunami」を発表した。SafeWebは、インターネットが検閲されている国などで身元を明らかにしないでWebを閲覧できるプライバシーサービスを提供していた企業。そのサービスを2001年に停止した後、今年1月にエクストラネット対応のセキュリティ機器を発表するとしていた。

 このSEA Tsunamiは、エクストラネット全体のアーキテクチャーの複雑な部分を一つのネットワーク機器にまとめ、オールインワンソリューションとして提供するというもの。既存のネットワークへの導入が容易で、VPNやエクストラネット全体の設計コストを大幅に下げ、企業の支出を減少させることが可能だ。

 同様のエクストラネット対応機器は、複数の企業から既に販売されているが、SafeWebのベータテストに参加したNorth American Medical Management社のCharles Wunderlich氏は「我々は市場に出回っているすべてのセキュア・リモート・アクセステクノロジーを評価した。その中で明らかにSEA Tsunamiが最も簡単で、最も安価なソリューションだった」と高く評価している。また、SafeWebの社長兼CEOであるJohn Chun氏は「これは我々の技術の完全な応用で、世界中で1年半の間20億回にもわたってテストされたこの宇宙でただ一つのWebだけを使うテクノロジーだ」とコメントし、プライバシーサービスの実績がこの新製品に生かされていることを強調している。

 SafeWebには2001年12月に、CIAが設立した非営利ベンチャーキャピタルIn-Q-Telが出資するなど、その動向に注目が集まっていた。

◎関連記事
匿名サービスの米SafeWeb、米政府などの支援を受けサービス再開を検討

(2002/2/5)

[Reported by taiga@scientist.com]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp