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P2Pファイル交換サービスの米KaZaAは11日、ファイル交換ソフト「KaZaA Media Desktop」の最新版となるバージョン1.5をリリースした。同社サイトやCNET「Download.com」で無料公開されている。
新版では、ユーザーがダウンロードしたり検索した履歴に基づいて、似たような活動を行なっている他のユーザーからの“おすすめ”を受けられる推奨機能の追加、検索機能や起動の高速化、ユーザーが家族や友人などにKaZaA Media Desktopを自動ダウンロードできるように通知する「tell-a-friend」機能の追加などが図られている。
新版のリリースについて、同社CEOのNikki Hemming氏は「このアップグレードは、当社がP2P市場で占める先頭位置を強化するものだ。新機能の多くは、数百万人のアクティブユーザーから提案されたもの。当社は常に、よりよいソフトウェアを求めるユーザーの需要に応えてきており、P2Pアプリケーション市場で再び標準となるだろう」とアピールした。
なお、KaZaAは、オランダの裁判所が著作権付き楽曲のファイル交換を停止するよう命じたことから、1月16日にKaZaA Media Desktopの配布を一時停止していた。その後配布元であるKaZaA.comの運営が豪Sharmanに移り、1月22日に配布を再開している。先日日本で開催された「アジア知的所有権シンポジウム」においては、著作権侵害をもたらすファイル交換ソフトの一つとしてKaZaAを使用したデモが行なわれるなど、ソフトとしての機能は向上されているが、それがもたらす問題もクリアにする必要がありそうだ。
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[Reported by hiro@nakajima-gumi.net / okiyama@impress.co.jp]