【実験】

日本テレコムとイー・アクセス、共同でストリーミング広告実験開始

■URL
http://www.eaccess.net/jp/press/2002/pr020219.html
http://bb.odn.ne.jp/
http://www.bemyway.net/
http://www.cmnavi.com/ (CMナビ)

 日本テレコム株式会社とイー・アクセス株式会社は、共同でストリーミング広告配信の実験を開始した。実験は、ストリーミング配信時に動画による広告を挿入し、広告収入の多様化を検証する目的で実施される。期間は3月31日まで。なお、両社は2001年8月にブロードバンド情報通信分野における戦略的な提携を結んでいるが、今回の実験はこの提携の一環として行なわれる。

 実験は、ストリーミングコンテンツが立ち上がる前に広告主の動画広告素材を配信するというもので、システムには三菱商事とベネフィットオンラインが共同で提供しているCM配信システム「CMナビ」が利用される。動画CMは「CMナビ」から配信され、コンテンツ自体は、日本テレコム/イー・アクセスのサーバーから配信されるというしくみだ。動画CMを含むコンテンツは、日本テレコムのサイト「ODN Broadband」とイー・アクセスの「BeMyWay」上で配信される。なお、この実験では、コンテンツの冒頭で広告を配信することによる広告効果の測定のほか、エンドユーザーの利用動向と評価、コンテンツホルダーへの訴求効果などが調査される。

 また、両社は実験に伴い、日本テレコムのODN網とイー・アクセスのADSL網の間でトラフィックの広域負担分散を実施し、安定したストリーミング品質を保つようなネットワークを構築する。ここでは、コンテンツ配信にODNのストリーミングサービス「MediaStream」を利用し、事前にイー・アクセス側で用意されるストリーミング対応のキャッシュサーバーにコンテンツを配信する。ユーザーはキャッシュされたコンテンツにより、より安定したストリーミングを受けられるという。このネットワークでは、リッチコンテンツ配信時の配信品質の測定が主な調査項目となっている。

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(2002/2/19)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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