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■URL
http://www.kddi.com/release/2002/0221-1/index.html
KDDI株式会社は26日、同社が3月より実施を予定している「FTTHトライアル」実験に先駆けて、新宿にある本社ビル1階に開設した「ブロードバンドプレゼンテーションルーム」を公開した。FTTHサービスに参入しようとするコンテンツプロバイダーやハードウェアメーカーなどに、サービス内容を説明するのが目的だ。
このショ-ルームには、実際にFTTHトライアルでモニター家庭に提供される機材一式がそろっている。ショールームは、テレビやSTB、IT冷蔵庫、IT電子レンジといったリビングダイニングルームを想定した区画と、テレビとSTBのほかにPCなどを配置した書斎を想定した区画に分かれている。冷蔵庫や電子レンジ、インターネットアプライアンス端末(IA端末)などはBluetoothで接続されている。
FTTHトライアルサービスでは、「お茶の間を想定して、TVでどこまでブロードバンド環境を楽しめるか」などを調査するほか、IP電話、auのGPS携帯電話と連動した家事支援サービスなど商用サービスに向けた分析を行なう。
TVとSTBで提供される主なサービスは、VOD形式、および通常のTV番組と同様にプログラムに沿って配信される「ビデオストリーム」、カメラとマイクを接続して動画によるコミュニケーションを行なう「ビデオコンタクト」、インターネットカラオケ(第一興商の「DAM」と吉本興業が協力)、地域密着型コミュニティポータル(店舗紹介のほか、地域で配られているチラシの閲覧やクーポン券の発行)など。
また、auの携帯端末と連携するサービスは、事前に登録した買い物リストを、ユーザーが希望の地域に到達した時点でメールで配信する「買物支援サービス」や、冷蔵庫の開閉状況を確認する機能、外出先から室内の様子を動画で確認する「安心サービス」などが提供される。
実験は、東京都・新宿区と文京区の450世帯を対象に、2002年3月25日から9月25日まで実施される。今回はIPv4によるサービス提供だが、将来的にはIPv6でネットワークを構築する方向だ。
ルーター(左)とメディアコンバーター2種 | STBにはHDDレコーダー機能(地上波)も |
IA端末はタッチパネル方式 | IT家電はBluetoothで接続 |
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(2002/2/26)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]