【実験】

NTT-ME、CATV網を利用したVoIPの実証実験を開始

■URL
http://www.ntt-me.co.jp/news/news2002/nws020307.htm (NTT-ME)
http://www.sctv.ne.jp/ (SCTV)

 株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)と佐野ケーブルテレビ株式会社(SCTV)は7日、共同でCATV網を利用したVoIPの実証実験を開始すると発表した。

 SCTVは、2000年11月よりNTT-MEの協力のもとCATVインターネットを提供しており、さらなる付加価値サービスを模索する中でVoIPの提供を検討していたという。一方のNTT-MEは、すでにIP電話サービス「WAKWAKコール・ゴーゴー」を提供しており、両社の思惑が一致した形となり、今回の実証実験に至った。

 実験では、CATV網とNTT-MEのIP電話サービスで利用している「音声IPプラットフォーム」を接続して公衆電話網への発信も可能にする。実験の目的としては、CATV網内での音声品質と接続品質、公衆電話網への通話と課金などの検証が挙げられるという。

 実験のスケジュールとしては、第1段階としてSCTVインターネット利用者から10人程度を応募して、CATV網内での検証を1か月程度行なう。第2段階はモニターをさらに広げ、CATV網外への発信も可能になり、6月頃まで続けられる。

 実験の機器としてVoIPゲイトウェイが提供され、既存の電話を接続する形となる。CATV網内の通話は無料で、公衆電話網への発信はWAKWAKコール・ゴーゴーに準じた料金となり、国内で90秒10円から20円、米国は1分16円などとなっている。なお実験中は、基本料金やゲイトウェイレンタル料金については発生しない。

 SCTVは、実証実験の結果を踏まえて年内にもVoIPの商用化サービスを開始する予定だ。またNTT-MEは、ほかのCATVにもサービスを広める方針だ。

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(2002/3/7)

[Reported by adachi@impress.co.jp]


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