【調査】

ブロードバンドユーザーは“フジサンケイ”がお好き?~ネットレイティングス調査

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http://www.netratings.co.jp/press_releases/pr_080302.html

 ネットレイティングス株式会社は、ブロードバンドユーザーの利用動向レポート「Internet Media Strategies」(以下IMS)の、2002年1月度における調査結果を発表した。

 これによると、家庭からのインターネット利用者は2,159万1,000人、うちブロードバンド環境が395万8,000人、約18%がプロードバンドユーザーとなる。前回の2001年12月では16%、359万9,000人で、ブロードバンドユーザーだけを見ると、1ヶ月で約1割が増加した形だ。

 今回の発表では、新聞・テレビ局などのサイトでのブロードバンドユーザー比率がまとめられている。これを見ると、ユーザー数では劣っても、ブロードバンドユーザー比率が高いサイトが登場しており、興味深い結果となっている。例えば主要テレビ局では、ユニークオーディエンスでは上位から「NHK」(177万8,000人)、「TBS」(151万3,000人)、「日本テレビ」(148万人)。これがブロードバンドユーザー比率では、「フジテレビ」(47%)、「テレビ東京」(40%)、「TBS」「テレビ朝日」(いずれも38%)となり、NHKは33%と、主要6局で最も低い数値となった。
 また新聞社の場合、ユニークオーディエンスでは「読売新聞」(180万8,000人)、「日刊スポーツ」(157万人)、「朝日新聞」(147万2,000人)がトップ3だが、ブロードバンドユーザー比率では「産経新聞」(51%)、「毎日新聞」(45%)、「読売新聞」(42%)となっている。なお日本を代表する企業6社(トヨタ、日産、ホンダ、ソニー、松下電器、東芝)のサイトでの比較では、「トヨタ」が47%で最も高く、次いで「東芝」(45%)となっている。

 ブロードバンド比率が上位のメディアは、例えばフジテレビは「お台場ちゃんねる」、テレビ東京は「ワールドビジネスサテライト」、毎日新聞は「今日の動画」など、動画コンテンツに積極的なところが多い。また産経新聞の場合、他の新聞社にさきがけて「産経新聞電子配達版」を開始した経緯がある。こうした点がブロードバンドユーザーの比率を高めていると見られる。なお主要ポータルサイトおよびISPサイトのブロードバンドユーザー比率は、1月時点の平均で約30%となっている。

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(2002/3/8)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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