【事業計画】

米StreamCast、音楽交換ネットワーク「Morpheus」に著作権管理技術を導入

■URL
http://www.musiccity.com/

 P2P技術の米StreamCast Networksは14日、音楽ポータル「MusicCity.com」をリニューアルし、独立系アーティストがコンテンツを管理できるようにすると発表した。また、音楽交換ネットワーク「Morpheus」で配信するコンテンツについて、アーティストへの報酬を支払うとともに、デジタル著作権管理技術を導入することも明らかにした。

 StreamCastは新技術「Content Into Application」(CintoA)を用いて、コンテンツ所有者がコンテンツ購入前に無料で試聴できる時間や回数を指定するなど、コンテンツ使用に関するルールを設定可能にする。同技術の導入により、アーティストやソフトウェア所有者のビジネスモデルを広範にサポートするとしている。

 StreamCastのSteve Griffin会長兼CEOは「これまで、StreamCastから提供される利益配分は実質的には70%以下だった。今回、アーティストがコンテンツを全体的に管理して、自分自身で設定した報酬を受け取れる機会を提供する」とアピールしている。

 StreamCastは併せて、コンテンツ部門と技術部門を設立することを明らかにした。コンテンツ部門はCintoA技術や関連製品、MusicCity.comを担当する部門で、技術部門はこれらの基盤となるネットワークアーキテクチャーや、Morpheusなどの既存製品の研究開発を担当する部門となる。

 MusicCityは2001年10月、米映画協会(MPAA)と米レコード協会から著作権侵害訴訟を起こされている。デジタル著作権管理技術の導入には、この訴訟に対する措置としての意味もありそうだ。

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(2002/3/15)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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