【事業計画】

HIS、ネット旅行会社スカイゲートの株式をSCNへ譲渡
~ネットが本業であるSo-netに任せる意味合い

■URL
http://www.his-j.com/
http://www.so-net.ne.jp/
http://www.skygate.co.jp/

スカイゲートのサイト

 格安航空券などを取り扱う株式会社エイチ・アイ・エス(以下、HIS)は、同社が保有するインターネット旅行会社スカイゲート株式会社の株式51%を、ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(以下、SCN)へ譲渡すると発表した。

 現在、SCNはスカイゲートの株式を30%保持しているが、HISから51%譲渡されることによって、合計81%の筆頭株主となる。なお、残り19%もソニーファイナンスインターナショナルなどのソニー関連企業が所有している。

 スカイゲートは、2000年9月にサービスを開始したオンライン専門の旅行会社。HISの旅行業のノウハウと、SCNのネット事業のノウハウを組み合わせた運営を行なっており、旅行代理店などが利用している業務用システムを導入することによって、Web上でリアルタイムの空席情報の提供が可能な点が特徴だ。現在の会員数は、約4万人となっている。

 HISによると、「今回、スカイゲートから資本的な引き上げは行なうが、旅行業に関するノウハウの提供などは、今後も従来通り行なっていく」という。HISとしては今後、自社サイトでの販売促進などの部分でネット事業を展開していくとのこと。

 また、SCNは「今回の株式譲渡は、HISがスカイゲートをネット事業が本業であるSCNへまかせた、という形だろう。SCNとしては、ソニーが目指しているユビキタスネットワークの『有望なアプリケーションの1つ』として、スカイゲートのチケット流通業を捉えている。今後スカイゲートにおいては、企業向けサービスの展開や、窓口を増やすために、So-netとの協力だけでなく、他社とのアライアンスなども視野に入れた展開をしていきたい」と語った。

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(2002/4/9)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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