【ドメイン】

日本語汎用JPドメイン名による
IE向けウェブアクセスサービスが終了

■URL
http://jprs.co.jp/press/020516.html

 日本レジストリサービス(JPRS)は16日、米RealNamesのキーワードサービスを利用してInternet Explorer(IE)ユーザー向けに提供してきた日本語汎用JPドメイン名によるウェブアクセスサービスを5月末をめどに終了すると発表した。

 同サービスは、IEに搭載されているMSNサーチ機能とRealNamesのキーワードサービスを連携させることで、アドレスバーに打ち込んだ日本語による汎用JPドメイン名でもウェブにアクセスできるようにしたもの。本来はまだ標準化されておらず、IEなどのアプリケーション側では対応していない多言語ドメインを暫定的に使えるようにするため、2001年8月から提供されていた。同様のサービスは、多言語.COMドメインを管理している米VeriSignでも行なっている。

 今回のサービス終了は、もちろんRealNamesの営業停止にともなうものだ。RealNamesでは6月末までスタッフ規模を縮小してサービスを継続するとしているが、JPRSでは「サービスの安定性保証の困難さを考慮し、期日前のサービス終了を決定」した。

 日本語汎用JPドメイン名によるウェブサイトはすでにいくつか運用されているが、まだ多くはないため、今回のサービス終了にともなう影響もそれほど大きくはないだろう。一方、DNSレベルで多言語ドメイン名を使えるようにする技術については現在、IETFにおいてRFC化の最終審査段階にある。日本語を含む多言語ドメイン名が標準技術として使えるようになる時期は、そう遠くはないものと思われる。

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(2002/5/16)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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