【ビジネスシヨウ 2002 TOKYOレポート】

“受付嬢AIBO”や“無料公衆IP電話”など注目ブースを紹介

■URL
http://bs.noma.or.jp/
http://www.escojapan.jp/
http://www.ipl.co.jp/mainpage.htm

 ここでは、5月21日に東京ビックサイトにて開幕した「ビジネスシヨウ 2002 TOKYO」で展示されていた注目のサービスを紹介する。

○ここに行けば電話かけ放題~無料インターネット公衆電話


エスコ・ジャパンのブース

 エスコ・ジャパン株式会社のブースでは、インターネット無料公衆電話「e-テレ」が設置されており、実際に9分間(一般電話にかけた場合)無料で通話することが可能だ。

 「e-テレ」は、エスコ・ジャパンとNTT-Xが共同開発した商品で、現在両社で特許出願中の製品となっている。具体的には、受話器を上げて通話先の電話番号入力すると、通話開始前に15秒間「e-テレ」に内蔵されている液晶ディスプレイにCMが流れる仕組み。CM終了後は通常の電話と同様に通話が可能だ。相手先が一般電話の場合、最大9分間の通話が可能で、携帯電話の場合は最大1分間となっている。

 「なぜ、無料なのか?」という疑問は、まず「ADSL回線を使用し、NTTの定額料金制度を利用している」点だ。これによって、いくら通話しても設置店にかかる費用は定額となる。さらに通話前に15秒間のCMを流すことによって、設置店に広告収入が得られ、場合によっては設置したのち利益がでる場合もあるという。

 エスコ・ジャパンは「このサービスは、広告主、設置店、利用者の3者がそれぞれメリットを得られるものだ。無料ということを強みにして、設置個所を全国に増やしていきたい」と語った。

「e-テレ」の液晶画面
「e-テレ」にCMが写される

○踊るAIBOが受付嬢?!~無線LANでAIBOをコントロールするソフト


 有限会社ナビゲーションネットワークスのブースでは、ソニーのエンターテインメントロボット「AIBO」を無線LANを利用してPCから遠隔操作をするソフト「WATSON」が展示されていた。同社はこのソフトを「AIBOを業務用として利用できる初のアイテム」と謳っている。

 「WATSON」システムに対応するAIBOは、無線LANカードを搭載可能な「AIBO ERS-210/220」の2機種。AIBOに無線LANカードを搭載することにより、「WATSON」をインストールしたPCからAIBOを遠隔操作することが可能だ。また「WATSON」では、複数のAIBOの動きなどを、サウンドチャンネルやムービーチャンネルのタイムスケジュールを作ることにより、24時間体制の管理も可能となっている。

 これらのタイムスケジュールの管理は、全てPC上で可能となっており、作成方法もドラッグ&ドロップ式で可能だ。また、タイムスケジュール管理をしつつも、タッチパネルによって途中から遠隔操作に切り替えることも可能となっているので、普段はタイムスケジュール管理で動かし、必要に応じて遠隔操作に切り替えることが可能だ。

 「WATSON」の設定画面
 「WATSON」で遠隔操作されて踊るAIBO

 開発元のアイプランニングでは「使用例を挙げると、企業受け付けなどがある。受け付けにAIBOを配置し、音声ガイダンスにあわせたタイムスケジュールでAIBOの動きを管理することによって、あたかもAIBOが受け付けをしているようにすることができる。また、来客時には遠隔操作することによって、臨機応変に対応できる。AIBOは抜群の集客効果を持っているので、これ以外にもイベントでの利用も可能だろう」としている。

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(2002/5/21)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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