■URL
http://oss1.tksc.nasda.go.jp/smpc/i-Space/index.htm
宇宙開発事業団(NASDA)は21日、「超高速インターネット衛星(Wideband InterNetworking engineering test and Demonstration Satellaite:WINDS)」を見据えた事前実験の新規テーマについて公募を開始した。
NASDAは関係省庁や民間企業と協力して、衛星インフラをIT社会に活用するための「i-Space利用実験計画」を進めている。WINDSは2005年にも打ち上げを予定しているもので、直径45cm以下の地上アンテナで155Mbpsの伝送速度を実現するという。約5年間にわたって実用化へ向けたを実験を行なった後、2010年を目処に実用化する計画だ。
これに先立ちNASDAでは、既存の通信衛星を利用した事前実験に取り組んでおり、すでに2001年度にはIPv6マルチキャストや災害情報ネットワーク、モバイル医療など9つのテーマが採用された。
募集期間は6月28日まで。NASDAでの審査後、選定されたテーマについては今秋にも実施される予定だ。その後は1年ごとの評価を経ながら、継続するかどうか判断。成果の認められたものについて、実際にWINDSを利用するi-Space利用実験に移される。
なお、今回のテーマ募集のほかにもNASDAでは、衛星利用のアイディアを随時募集している。こちらは特に応募資格は規定されておらず、個人でも応募可能だ。
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(2002/5/21)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]