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ライブドア、会員登録や専用ソフトが不要の接続サービス「OneID」を開始
2002年度での黒字化を目指す

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http://www.livedoor.com/Info/pr020529_2.html
http://www.livedoor.com/Info/pr020529.html

ライブドアの前刀社長
 無料ISP事業を行なう株式会社ライブドアが事業戦略説明会を開催、専用接続ソフトを使わない新サービスなどを発表した。

 ライブドアは現在会員数150万人を抱える無料ISPで、通信事業者(以下キャリア)からの利用促進費と、オンライン広告・ECなどを主な収益としている。同社代表取締役社長の前刀禎明氏は、「オンライン広告市場の悪化など経営環境としてはよくない状況だが、早期の黒字化が求められている」として、すでに社内合理化による人員削減、キャリアとの提携強化、BIGLOBEとのコンテンツ統合などを行なったことを明らかにした。そのうえで、「他のISPでは停滞しているダイヤルアップ接続のニーズを再評価し、これに向けた新しいサービスを展開する」(前刀氏)として、ダイヤルアップ関連の個人向け新サービス、また法人向けにアクセスポイント提供サービスなどを開始することを発表したものだ。

 新サービスとして開始するのは、まず「livedoor OneID」。これは共用のユーザーID(one@one)とパスワード(one)を用いて、無料でインターネット接続ができる環境を提供する(電話料金は別途要)。ライブドアへの入会手続きを必要とせず、ライブドア専用接続ソフトも不要、また対応OS・機種を問わないため、従来ライブドアで対応していたWindowsだけでなく、Macintoshや各種PDA、PS2など幅広い端末での利用が可能となる。さらに従来は専用接続ソフトが必須だった「livedoor無料ベーシックサービス」についても、専用ソフトなしでの接続を6月20日より可能とすることで、より広い層の利用を期待する。
 法人向けには、「OneID」のプラットフォームを他社に提供することで、他社のユーザーが無料ISPサービスを利用できる「アフィリエイト型OneID」を提供する。大規模なメールマガジン発行企業やラジオ・新聞といったメディア企業などへ展開する予定で、すでに「ZAKZAK」への提供を予定しているという。また中小のISPを対象にアクセスポイントを無償で提供するホールセール事業や、企業の商品などのブランドとISP事業を組み合わせたバーチャルISP事業も行なっていく。

 ライブドアではこうした事業で、2002年度(2002年8月~2003年7月)で30億円、2003年度(2003年8月~2004年7月)で100億円の売上げを目標とし、2002年度末での通期黒字化を目指す。

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(2002/5/29)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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