【ブロードバンド】

「日本ホームゲイトウェイ連絡会」が設立
~ベンダー・ISP間で用語統一を図る

■URL
http://www.melcoinc.co.jp/
http://www.jaipa.org/active/bb_index.html
http://www.jaipa.org/isp/name_index.html (JAIPAの標準名称一覧)

 株式会社メルコをはじめとするブロードバンドルーターのベンダー4社と、ISPの業界団体である社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)の「ブロードバンド普及部会」は3日、インターネット接続に関するユーザビリティーを向上させる事を目的とした「日本ホームゲートウェイ連絡会(仮称・JHGA)」を協同で発足させることに合意したと発表した。

 JHGAは、株式会社アイ・オー・データ機器、株式会社アドテック、株式会社コレガ、メルコのベンダー4社と、JAIPAのブロードバンド普及部会で構成されている。また、現在、連絡会への同意内容一部保留のまま参加中のベンダーが2社あるほか、数社程度のベンダーにも参加を呼びかけているという。

 活動内容としては、「ID」「接続アカウント」「PPPアカウント」などベンダーごとに異なるインターネット接続に関する用語を統一する「標準名称」や、サービス名称の標準化などがある。標準名称は既にJAIPAのサイトで公表されており今後も随時更新するとのこと。さらに、接続形態別(フレッツ・ADSLの「PPPoE」やイー・アクセスの「PPPoA」など)に番号を付加する「接続パターン表」も策定。ブロードバンドルーターなどの設定内容を簡素化させる作業を進める。

 JHGAではこれらを「インターネット接続サービスにおける名称の標準名称・及び接続パターンに関するガイドライン」として制定。ガイドラインの仕様を反映させたブロードバンドルーターやISPの設定マニュアルなどは「JAIPA標準名称・接続パターンガイドライン準拠」として製品のパッケージなどに謳うことができるとのこと。

 JHGA発足の背景として、ブロードバンドルーターのマニュアルと、ISPからの案内で使用される用語の違いがユーザーの混乱を招き、その結果サポートにかかる時間が増加していることが挙げられている。また、ネットワーク用語になじみがない初心者ユーザーが増加していることもあり、ISPとブロードバンドルーターの業者が一体となって、インターネット接続におけるユーザビリティーの向上を進める必要があるとしている。

 なお、参加企業であるメルコでは、新製品については標準名称にほぼ対応しており、そのほかの製品についてもファームウェアのバージョンアップでの対応を検討しているという。

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(2002/6/3)

[Reported by adachi@impress.co.jp]

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