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「Firebox Vclass」シリーズの外観 |
米WatchGuard Technologies社は4日、中小企業向けファイアウォール・VPNアプライアンス製品群「Firebox Vclass」シリーズ4機種を6月下旬より発売開始すると発表した。価格は現在のところ未定となっている。
「Firebox Vclass」は、VPNとファイアウォール機能などを搭載したアプライアンス製品。最大の特徴は、WatchGuardが独自開発したASIC(特定用途向けIC)の搭載により、高機能を実現している点だ。具体的には、ASICに埋め込まれた4つの32ビットRISCプロセッサーが、ロードバランシングを行なう。これによって、VPNやファイアウォール機能に使用するリソースを、負荷に応じて振り分けて計算するので、高速なスループットを実現したという。
WatchGuardセールス・エンジニアリング・シニアマネージャーのSven Radavicsによると「実際に、VPNとファイアウォールの両方の機能を同程度使用している時間は殆どないだろう。例えば、ファイアウォール機能を殆ど利用していない時に、大量のVPN接続がある時もあれば、逆もある。そのような時に、いかにリソースを上手く利用し、高速なスループットを実現するかが重要となる」とのこと。
今回発売されるのは、「Firebox V100」、「Firebox V80」、「Firebox V60」、「Firebox V10」の4製品。「Firebox V100」は、2個のASICと2つの1000BaseSXギガビットイーサネットポートを搭載し、ファイアウォールのスループットが600Mb/秒、IPSecトンネルの本数が2万本、VPNスループットが300Mb/秒となる。これらは、Javaベースで製作されたGUIベースでコントロールする形式となっている。
WatchGuardアジアパシフィック・バイスプレジデントのBryan Low氏は「以前は、セキュリティーに投資しているだけでも良かったが、現在は『どのように投資するか』が重要となる。CodeRedなどの複合型ウィルスの出現によって、ウィルス対策だけや、ファイアウォール対策だけ、などは最早通用しない。トータルで対策できる製品を投入すべきだ」とし、「このような複合的な攻撃が増えてきている現状では、セキュリティー管理者だけが、知識を持っていれば良いのではなく『CFOやCEOなどの経営者こそが関わるべき重要な問題』となってきていることに気が付かなければならない」と語った。
WatchGuardアジアパシフィック・バイスプレジデントのBryan Low氏 | WatchGuard北アジア・バイスプレジデントのJohn Kirch氏 |
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(2002/6/4)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]