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イーバンク銀行株式会社は、イーバンク口座からの他行向け振込みサービスを開始した。“決済に特化したネット専業銀行”としてスタートしたイーバンクだが、ユーザーニーズなどから徐々にサービスを拡大しつつある。
これまでイーバンクから他行に振込みを行なう場合、“イーバンクに登録している本人が持つ他金融機関の口座”のみに対応し、本人の口座以外には振込みができなかった。今回、他行向け振込みサービスを開始したことで、インターネットショッピングでの他行への振込みや、家族・知人への送金といった利用が可能となった。イーバンクによれば、「“手数料がかかっても他行振込み機能が欲しい”というユーザーの声が高かったため、これに対応した」という。手数料は7月31日までのキャンペーン期間中は105円で、8月1日以降は一律294円になる。
ネットオークションやオンラインショッピングなど、オンラインでの支払いを手数料無料でできる点をメリットとして打ち出し、一方でキャッシュカードは発行しないといった独自のサービスを提供するイーバンク。サービス開始当初から“メインバンクにプラスする決済専用銀行”というスタンスを打ち出していたが、支払い側と受け取り側の双方が口座を持たないとメリットが得られなかった。そのため、2001年秋頃から大々的な入会キャンペーンを展開し、個人口座の申込みは現在40万件を突破し、オンライン専業銀行ではジャパンネットバンクに次ぐ規模となっている。
イーバンクでは「“決済専用”の部分はやはり基本」として、夏をメドにまずイーバンク会員間から「ペイパル」サービスを開始する方向だ。その一方で、以前は普通預金金利の付利上限額を50万円に設定していたがこれを撤廃。現在は預金限度額は設定せず、また普通預金の金利が0.1％（6月14日現在）と都市銀行などの普通預金に比べると非常に高いため、金利目当てで預金するユーザーも増えているという。
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(2002/6/14)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]