【ウィルス】

「Visual Studio .NET」の韓国語版にウィルス「Nimda」が混入

■URL
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en-us;Q323302

 米Microsoftは14日、統合開発ツール「Visual Studio .NET」の韓国語版にウィルス「Nimda」が混入されていたとして警告を発した。影響を受けるのは、学生版や試用版を含むVisual Studio .NETの各バージョンのほか、「Visual Basic .NET」、「Visual C# .NET」、「Visual C++ .NET」の韓国語版。Visual Studio .NETは、Microsoftの戦略「.NET」に基づき、Webサービスを構築するための開発ツールとして、同社が2月に投入した戦略的製品だ。

 同社によると、Webサービスやアプリケーションの機能テストを実行可能にする「Application Center Test」(ACT)の韓国版に含まれるヘルプファイルから、Nimdaが検出された。なお、Visual Studio .NETを使用するには「Internet Explorer(IE)」のバージョン6.0が必要で、バージョン5.5以下を標的とするNimdaに感染する危険性は極めて低いという。

 Microsoftは1月末、米司法省でコンピューター犯罪対策チームの責任者を務めていたScott Charney氏をセキュリティ責任者に任命するなど、セキュリティ強化策を進めている。しかし、同社の戦略的製品からウィルスが検出されたことで、大きなイメージダウンにつながりかねない。

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(2002/6/17)

[Reported by 江藤浩幸]

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