■URL
http://www.riaa.com/PR_story.cfm?id=522
米レコード協会(RIAA)や全米音楽出版社協会(NMPA)は17日、P2Pファイル交換サービスの米Audiogalaxy.comに対して起こした著作権侵害訴訟で、法廷外で和解に達したと発表した。和解内容には、Audiogalaxyがフィルタリング技術を導入し、著作権付き楽曲の交換を遮断することなどが含まれている。
RIAAなどは5月末、Audiogalaxyが広範な著作権侵害行為を助長したとして、ニューヨーク連邦地裁に提訴。原告側には、大手レコード会社を代表するRIAAや音楽出版社を代表するNMPAのほか、NMPAの下部組織で音楽著作権管理団体のHarry Fox Agencyなどが名を連ねている。
和解により、Audiogalaxyはフィルタリング技術を導入し、レコード会社や音楽出版社、作詞作曲家などが使用や交換に同意した楽曲のみを利用可能にする。さらにAudiogalaxyは同社の資産や保有株式に応じて、この訴訟を迅速に終えるための費用をレコード会社や音楽出版社に支払うことでも合意している。
Audiogalaxyとの和解について、RIAAのHilary Rosen会長兼CEOは「今回の和解は、不正なコピーを容易にしている他のネットワークに対する警告となるだろう。著作権付き作品の利用を可能にするシステムを導入する責任が、P2Pネットワークにはある」とコメントした。
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(2002/6/18)
[Reported by 江藤浩幸]