【提訴】

独自の音声/動画配信技術を「Corona」で使用されたと主張

米Burst.com、Microsoftの「Corona」で特許侵害があったと訴える

■URL
http://burst.burst.com/new/newsevents/pressrelease001.htm

 音声/動画配信システム開発の米Burst.comは19日、米Microsoftに対し、米国の特許法、カリフォルニア州の独占禁止法や企業機密保持法などに違反したとして、カリフォルニア州北部地区連邦地裁に提訴したと発表した。

 Burstは同社が特許を保有する技術「Burstware」を、MicrosoftがWindows Mediaの次期版「Corona」において不正利用したと主張。Burstによると、同社は技術の提供に向けて、Microsoftと2年間に渡って交渉を行なってきたが、契約には至らなかったという。この交渉期間中、MicrosoftがBurstの技術を入手する機会があったというのがBurstの主張だ。

 Burstwareは高品質のビデオオンデマンド(VOD)を実現するための技術で、Windows Mediaを通じて「.NET」戦略を進めるための鍵になるとBurstは主張。BurstのRichard Lang会長兼CEOは「Microsoftは高品質な音声/動画配信システムを、インターネットビデオ対応のセットトップボックス市場や、インターネット端末市場を支配するための自社の切り札として見ている。Burstwareは第3世代のストリーミング技術で、Microsoftは自社の技術であるかのように自慢している」と非難している。

 さらにBurstは、Microsoftが連邦政府および州の独占禁止法を侵害したことで、反競争的な損害を受けたと主張。Lang会長兼CEOは「MicrosoftはOSの独占支配により、当社の技術や事業機会を奪っている。Microsoftは他社が開発した革新技術を不正利用して利点を得ることを見出したのだ。我々は裁判所に対し、このような行為を妨げるよう要求している」とコメントしている。

 なお、現在、Microsoftからこの件に関するコメントは出されていない。

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(2002/6/20)

[Reported by 江藤浩幸]

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