【業界動向】

ドットコム企業のビジネスプランを保存するアーカイブ~米大学らが構想

■URL
http://www.businessplanarchive.org/
http://www.rhsmith.umd.edu/

 米メリーランド大学のRobert H. Smith School of BusinessとWebmergers.comは26日、米国ドットコム企業のビジネスプランを永久に保存するアーカイブ「Business Plan Archive」(BPA)を開設した。BPAは、同校が進めている“ドットコムブーム”や1990年代後半のバブル時代に関する研究プロジェクトの一環。

 BPAのサイトでは、さまざまなビジネスプランに関するドキュメントを収集し、起業家や研究者が過去の成功例や失敗例から学べるようにする。今後、同サイトでは、当時の経営幹部や従業員、投資家、顧客らから提供される、ビジネスやマーケティング、技術などの計画、プレゼンテーション資料などのドキュメントを保存していくという。ドキュメントは、電子メールやPowerPointで作成されたプレゼンテーション、オーディオファイル、Javaアプレットなどが含まれるとのこと。現在は例として、2001年7月に破産申請したオンライン食品雑貨販売会社「Webvan」のビジネスプランに関する資料が掲載されている。

 BPAは、Robert H. Smith School of BusinessのDavid Kirsch助教授が構築している、大規模なアーカイブの一部となる。Kirsch助教授のプロジェクトは、Alfred P. Sloan財団から30万500ドルの資金を受け、ドットコムブーム時代の“難民”や“労働者階級”の個人体験や話も保存する。Kirsch助教授はこのような個人体験を収集するため、数百人にインタビューを行なう予定だ。これらの情報やビジネスプラン関連ドキュメントは、メリーランド大学図書館でアーカイブされ、永久保存される。

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(2002/6/28)

[Reported by 江藤浩幸]

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