■URL
http://www.icann.org/minutes/prelim-report-28jun02.htm
http://www.icann.org/committees/evol-reform/blueprint-20jun02.htm
ICANNの理事会は6月28日、ルーマニアのブカレストで開かれた定例理事会において、Evolution and Reform Committee(ERC)がとりまとめたICANNの改革案(A Blueprint for Reform)を採択した。
今年2月、ICANN代表のStuart Lynn氏によって提案された“改革案”以来、理事の選出方法の見直しが焦点の一つとなっていたわけだが、ERCの改革案でも、定数を15名に削減するとともにインターネットコミュニティからの直接選挙による理事枠を廃止するという方針が示されている。
ただし、その内訳については、ICANNの代表に1名、gTLD/ccTLD/アドレス割当を担当する3つの支持組織(GNSO、CNSO、ANO)からそれぞれ2名ずつ計6名に理事枠が割り当てられるほか、残る8名が「指名委員会」によって選出される仕組みが提示されている。指名委員会は当初、レジストリやレジストラ、ISP、ユーザー団体、個人のドメイン名登録者、ICANNの政府諮問委員会などの代表による19名のメンバーから構成される。
ERCでは今後、10月に上海で開かれる予定の次回理事会に向けて、改革の具体的な実行計画書をとりまとめる。
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(2002/7/1)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]