■URL
http://www.web3d.org/news/pressreleases/pr022207.htm
http://www.web3d.org/specs/
Web3D Consortiumは23日、米テキサス州で開かれている「ACM SIGGRAPH 2002」会議の席上で、「X3D仕様最終ワーキングドラフト」とそれに伴うSDKを発表した。現在、この仕様書とSDKはWeb3Dコンソーシアムのサイトからダウンロードできる。Web3Dコンソーシアムでは、この最終ワーキングドラフトを使った製品の実装をするよう企業に呼びかけており、最終的にはX3DをISOに提出し国際標準規格とすることを目指している。
X3DはVRMLの後継となるWeb用の3次元グラフィックス規格で、軽いクライアントや放送機器、組み込み機器などでも高度な3Dグラフィックスを表示できる。XMLやDOMなどのWeb技術とも連携可能で、最近ではMPEG4動画圧縮技術の中で3D双方向グラフィックスを表示するための技術としても採用された。
X3Dはサンプルのオープンソース実装「Xj3D」と共に配布される。これはYumetech社により開発されたJavaベースのツールキットで、LGPLライセンスで配布されるため、特にロイアリティーの支払いなどの制約を受けずにライブラリを使用できる。このツールキットをさまざまなプラットフォームやデバイスに普及させるため、Web3Dコンソーシアムは新たにワーキンググループ「Java Rendering Working Group」を結成した。このワーキンググループはSun Microsystems、Yumetech、Anivizaのメンバーにより構成され、Direct3DやOpenGLといったグラフィックスAPIと通信して3Dグラフィックスを描けるレイヤーを定義する目標を持っている。
今回のX3D仕様最終ワーキングドラフト発表についてX3D仕様の共同編集者でありMedia Machines社長であるTony Parisi氏は「X3D最終ワーキングドラフトはWeb3D業界のリーダーによる4年間の設計、実装、評価の最高潮を意味する」とコメントしている。
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(2002/7/24)
[Reported by taiga@scientist.com]