【調査】

約8割のユーザーが「とっているけど読まないメールマガジンあり」
~カレンなどの調査より

■URL
http://www.current.co.jp/info/release020729.html

“読まないメールマガジン”に関する回答をまとめたグラフ
 メールマガジンはどのように読み始められ、そして読まれなくなるのか? そんな実情を探る調査が行なわれた。
 この調査は株式会社カレンアイブリッジ株式会社による「第3回Eメールマーケティング調査」で、メールマガジン(オプトインメールを含む)に関するユーザーの購読行動を探る目的で行なわれたものだ。アイブリッジが運営するオプトインメールサービス「フルーツメール」のユーザー約70万人から抽出したユーザーを対象に6月に実施し、3,000人から得た回答をまとめている。

 まずメールマガジンを購読するきっかけとしては、74.3%が「キャンペーン登録時に応募」と回答。次いで「『まぐまぐ』などメールマガジン関連サイトで検索」が30.8%、「『Weeklyまぐまぐ』などメールマガジン紹介のメールを見て」が23.7%となった。メールマガジン創刊時に登録キャンペーンなどを行なう場合は多いが、ユーザーにとってもキャンペーンが動機となっていることが伺える。登録時には、「登録解除ができるか」(50.9%)、「発行元が明確であるか」(41.9%)といった点を確認してから登録するユーザーが多く、スパムメールの増加などで警戒心を抱くユーザーも多いようだ。
 購読するなかで、「必ず読むメールマガジンがある」のが77%。「必ず読む」理由としては、「クーポンや景品などのメリットがある」(61.4%)、「内容がわかりやすい」(51.1%)、「新鮮で他では得られない情報がある」(34.9%)などが挙がっている。一方、「時々読むメールマガジンがある」人は85%にのぼり、「(メールマガジンの)件名で興味を持って」(61.7%)、「時間の余裕があったので」(48.7%)などの場合が多い。

 しかし、メールマガジンを購読していながら、読まずに溜め込んだり捨てたりしているユーザーも少なくない。「読んでいないが解除もしていないメールマガジンがどれくらいあるか」という問いでは、「読まないメールマガジンは必ず解除する」と答えたのは22.7%。全体の8割近いユーザーが、受信しても読まない・開かないメールマガジンをとっていることになる。「40%以上の購読メールマガジンを読んでいない」(計25.3%)人も全体の四分の一に達し、登録解除の手間よりも“放置しておくほうが手間もかからない”と考えるユーザーが、決して少なくないことがわかる。

 カレンでは“気軽に読み始められて、届いても別に読まなくてもいい”というメールマガジンの特性が、ユーザーの行動にも反映し、こうした結果になったと見ている。また読者獲得についてはキャンペーンなどのインセンティブが有効である一方、長期の購読者獲得の面では、登録時の事前開示を徹底し、“読者と約束したことを大切にする”、かつ分かりやすい内容のメールマガジンが読者の支持を集めていると分析。読者との信頼関係をどのように構築するかが重要としている。

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(2002/7/29)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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