■URL
http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2002/cdn3.html
発表会で「CDNを使わずにストリーミングの配信を続けると、インターネットは破綻する」と重要性を訴えるIIJ代表取締役社長の鈴木幸一氏 |
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は8日、コンテンツホルダー向けのCDN(Contents Delivery Service)プラットフォームサービス「CDN JAPAN」の本格展開を発表した。
CDN JAPANは、HSMN(CATV40局以上が利用しているIIJのバックボーン)とNTT東西のフレッツユーザー向けにブロードバンドコンテンツを配信するサービス。コンテンツは、パブリックなインターネット網やISPを経由することなく、直接これらのネットワークのユーザーに配信される。
CDN JAPANでは、大きく分けて「CDNJ/BSM」「CDNJ/ISP」の2つのサービスが用意されている。コンテンツ配信を提供する「CDNJ/BSM」では、CDN網への接続サービス、コンテンツ管理と保管ストレージの提供などが用意される(初期費用300万円、月額200万円)。さらに、オプションサービスとして、ストレージエリアの拡張、コンテンツのエンコーディングサービスがある。今後は、ライブ配信、決済代行サービスも予定しているという。一方の「CDNJ/ISP」はISPのOEMサービスで、接続サービスのほか、Webスペースやメールアカウントの発行も提供される。こちらは既に、エキサイトのブロードバンドサービス「BB.excite」での採用が決まっている。
コンテンツを利用するユーザーは、フレッツユーザーの場合は通常利用しているISPとは別に、CDN JAPAN用のPPPoEアカウントを取得して接続する形になる(利用料金無料)。HSMNに接続されているCATVインターネットのユーザーは、ほかコンテンツと同じように利用できるという。
なお、IIJはオラクルなどと共同で2001年3月から2002年6月までCDNの共同プロジェクト「CDN JAPAN」を進めていたが、今回のCDN JAPANはここで得られたノウハウを生かしたサービスであり、同名ではあるが全く別のネットワークとのこと。
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(2002/8/8)
[Reported by adachi@impress.co.jp]