【業界動向】

米連邦議員が司法長官にP2Pネットワークの取締りを要請

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http://www.riaa.com/PR_story.cfm?id=543 (現在アクセスできず)

 米連邦議会の議員19人が米司法省のJohn Ashcroft司法長官に宛てて、「インターネットにおける著作権付き作品の窃盗を罰し、そのような行為を阻止するため、インターネットに対応する知的財産法を強化するよう求める」との書簡を送っていたことが9日、明らかとなった。

 これらの議員は特に、大規模な著作権侵害行為を故意に助長しているP2Pファイル交換サービスの運営者や、P2Pネットワーク上でコンピューターから大量の違法複製を可能にしている個人に対する起訴を増やすとともに、ハッキング行為の阻止や知的財産を保護する機関「Computer Hacking and Intellectual Property」(CHIP)を設置するよう求めている。

 これに対し、米レコード協会(RIAA)のHilary Rosen会長兼CEOは9日、歓迎の声明を発表。Rosen氏は「インターネットにおける大規模な複製が違法であることは疑いもなく、司法省はこの問題に対する優先度を高め、不正なP2Pネットワークにおける著作権侵害行為を阻止すべきだ。これらは、米国の多数の業界の活力や経済成長への真の脅威となっており、市場に新しい作品をもたらす創作者の利益を害することで、やがては消費者に損害を与えることになる」とコメントしている。

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(2002/8/12)

[Reported by 江藤 浩幸]

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