【海外動向】

独で“バリアフリーインターネットプロジェクト”が拡大

■URL
http://www.einfach-fuer-alle.de/
http://www.function.de/

 独連邦基本法(憲法に相当する)第3条には「何人もその障害のために不利を被るべきではない」と規定されているが、インターネットもその例外にはあたらない。この規定を実現させるべく、種々の動きが独国内で広がっている。W3C会議で「Web Accessibility Initiative(WAI)」が決定されたことも、独国内で、WAIの規定に従った、バリアフリーネットの標準を規定する原動力となっている。

 WAIの規定では、ウェブサイトにおいて、画像を含むサイトでさえもバリアフリーとなるべく措置を採るようになっている。そのためには、点字翻訳やスクリーンリーダーなどを備えており、これらが正確に「翻訳」することが義務づけられることになる。独では、「障害者均等法(BGG)」や「バリアフリー情報技術指令(BITV)」によりこれが義務づけられることになっており、既存のウェブサイトは、2003年までにBITVの規定に対応しなければならない。

 独でのバリアフリーネットの動きは2001年に始まった。マルチメディア会社のfunctionNewMediaでは、2001年に商用サイトでバリアフリーの対応を始めた。ここでは、コンテンツ管理にInterRedを採用している。InterRedは、W3Cの標準規格に適合しており、今後採用する企業が増加するものと見込まれている。

 「Einfach fu"r alle」(すべての人に対して簡単に)というサイトでは、コンテンツとレイアウトをきちんと分離し、ユーザーにとって最適なフォームを提供する。このサイトでは、iモードなど携帯端末向けのサイトもサポートしており、現状で手に入るものはほぼ完全に対応しているという。

 いずれにせよ、独では、一定のサービスを提供するサイトは、バリアフリー対応とする必要が出てくることになり、今後のサイトの運営にも影響を与えそうだ。

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(2002/8/13)

[Reported by Gana Hiyoshi]

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