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http://www.riaa.com/PR_story.cfm?id=550
5大レコード会社を代表する米レコード協会(RIAA)は21日、中国にあるファイル交換サイト「Listen4ever.com」が現在オフライン状態にあるとして、大手レコード会社が大手ISP 4社に対して同サイトへの遮断を求めて起こしていた訴訟を取り下げたと発表した。
この訴訟は先週、大手レコード会社が大手ISPに対し、米国へのインターネットの入り口でListen4everへのアクセスを遮断する立場にあるとして、海賊行為幇助で訴えたもの。RIAAによると、Listen4everは18日以降、オフライン状態にあるという。
Listen4everは中国で運用されているものの、サイトは全て英語で米国のトップアーティストの楽曲を無料提供するなど、米国のインターネット利用者を対象としていた。RIAAは、米国の著作権付き楽曲を蓄積して海外で提供するこのような行為は、巧妙な著作権侵害行為で「とりわけ目に余る行為だ」と非難している。
RIAAのHilary Rosen会長兼CEOは「Listen4everは特に、中国で運営することで米国の著作権法を回避するという悪質な企てだった。このファイル交換サービスが姿を隠したのは、このような違法ネットワークの運営者とユーザーの双方が違法活動だと認識したことを示している」とコメントしている。
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(2002/8/22)
[Reported by 江藤 浩幸]