【業界動向】

IPv6普及・高度化推進協議会、海外戦略とモバイル分野を強化

■URL
http://www.v6pc.jp/


会長の村井純氏

 IPv6普及・高度化推進協議会は23日、都内にて2002年度の総会を開催し、活動結果や今年度の事業計画を報告した。同協議会は現在29団体・個人で構成されており、現在9つのワーキンググループが活動を進めている。

 活動報告では、2002年7月に施行された新たなIPv6アドレスポリシーの策定について触れた。この新しいポリシーのドキュメントには、策定の中心となった日本人の名前が多く記載されており、これまでの貢献が評価される形になったという。また、IPv6関連機器を展示した「IPv6ショールーム」も紹介された。現在は、丸の内と大阪の2か所に設置されており、特にIETF横浜会議の開催中はヨーロッパや韓国などから多くの見学者が訪れたという。ほか、実験として提供された特急の成田エクスプレスにおけるIPv6とIPv4のデュアルスタック接続サービスについては、好評だったとして今後はビジネスモデルを模索するとしている。

 次に、今後の展開として「海外戦略」「セキュリティー」「サーティフィケーション」「国土・生活空間へのアプリケーション拡大」を挙げた。同協議会の会長を務める村井純氏は「特に、アジアを中心とした海外戦略と、ITSやモバイル、医療に力を入れていく」と今後の計画を述べた。ほかには、IPv6関連のソフトウェアコンテスト、ユビキタスインターネット環境におけるセキュリティーの検討、IPv6機器の相互接続性の検証などを進めるとした。広報活動として、10月に開催されるイベント「CATEC Japan 2002」と「World PC EXPO 2002」、12月には「Global IPv6 Summit」と「Net.Liferium 2002」にそれぞれ参加をすることを明らかにした。

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(2002/8/23)

[Reported by adachi@impress.co.jp]

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