【裁判】

迅速な判決を~P2Pファイル交換を巡る訴訟で原告・被告双方が略式裁判を請求

■URL
http://www.riaa.com/PR_story.cfm?id=556
http://www.eff.org/IP/P2P/MGM_v_Grokster/20020909_eff_pr.html

 米レコード協会(RIAA)、米映画協会(MPAA)および米音楽出版社協会(NMPA)は9日、P2Pファイル交換サービスのKaZaA、MusicCityおよびGroksterに対して起こした著作権侵害訴訟の判決を迅速に下すよう、米ロサンゼルス連邦地裁に訴えた。

 この訴訟は2001年10月、RIAAなどがKaZaAなどに対し「インターネットにおいて著作権で保護された作品が違法に交換されている」として訴えたもの。原告側は、被告の3サービスが大規模な著作権侵害行為を容易にしていることは明白であり、訴訟の判決を迅速に下す十分な根拠があるとして、略式裁判を請求している。

 一方、MusicCityを運営するStreamCast Networksは同日、P2Pファイル交換ソフトの配布は著作権侵害には当たらないとの判決を下すよう求める摘要書を提出した。原告側と同じく略式裁判を求める摘要書の中で、被告を支援する市民団体Electronic Frontier Foundation (EFF)の弁護士らは、「P2Pソフトは著作権侵害行為以外にも利用でき、StreamCastはその利用法まで管理できない」として、「ソフトの配布は合法的なものだ」と訴えている。

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(2002/9/10)

[Reported by 江藤 浩幸]

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