【業界動向】

中国からGoogleにアクセスすると中国系企業サイトが表示される
〜検閲政策の一環か

■URL
http://cyber.law.harvard.edu/filtering/china/google-replacements/

Benjamin Edelman氏の調査結果ページに掲載されているスクリーンショット


google.comのURLのまま北京大学の検索サイトに接続


Openfindにはリダイレクトで接続

 中国国内からGoogleへのアクセスが制限されていることは、本誌でも先日お伝えした通りだが、ハーバード法科大学院Berkman Center for Internet & SocietyのBenjamin Edelman氏の調査によると、9月8日ごろから中国国内でGoogleのホームページにアクセスしようとすると、中国系企業のサーチエンジンが代わりに表示されることが明らかになった。この調査に関して報告しているホームページではその際のスクリーンショットが掲載されている。

 これらのスクリーンショットは9月10日の朝にとられたもので、Googleの代わりにOpenFind、Globepage、chnaren.com、search.online.sh.cn、fm365.com、北京大学の検索システムなどがGoogleの代わりに表示されている。興味深いことに多くのページでは中国系企業のサイトが表示された後もアドレスバーの中にはGoogleのURLが残ったままになっている。唯一Openfindだけアドレスが変わっており、この場合アドレスを変更するためにリダイレクトが用いられているようだ。

 この調査では、Google以外に多数のサイトが中国国内からアクセスできなくなっていることを把握しているが、Googleの場合のようにまったく別のサイトに誘導されるケースはほかに例がない。中国国内のインターネット検閲状況をより正確に把握するため、Edelman氏はGoogleに似た他のケースが存在するかどうか情報を求めている。この措置について欧米のメディアは中国の検閲政策の一環と捉えられているが、結果としてそれが中国系企業を利することになっていることが注目される。

 中国国内ではサーチエンジンとしてGoogleにアクセスできなくなったほか、今週になってAltaVistaにもアクセスできなくなっており、AltaVistaでは中国政府に抗議している。なお、中国国内からGoogleにアクセスする際にURLを表示するとブロックされるが、直接GoogleのIPアドレスを入力すると表示されるとの情報もある。

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(2002/9/11)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]

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