【実験】

NTTコムとブロケード、広域SANの検証設備を構築

■URL
http://www.ntt.com/release/2002NEWS/0009/0912.html
http://www.brocadejapan.com/press/pr091202.html


検証用に構築された広域SANのネットワーク図

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTTコム)とブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社は12日、広域SAN(Storage Area Network)の検証設備を共同で構築したと発表した。検証設備は東芝、日本IBM、NEC、日立など11社の利用が決まっており、広域SANや相互接続性の検証を進める。

 今回構築された設備では、NTTコムは広域SANの通信回線を、ブロケードは関連するスイッチなどを提供して検証が行なわれる。広域SANの検証環境としては、NTTコム竹橋ビル(東京都千代田区)内にマスターとセカンダリーのストレージが設置される。2つのストレージは、NTTコム大手町ビル(竹橋ビルから約2km)で折り返す形で接続されたNTTコムの専用線サービス「ブロードバンドアクセス」(1Gbps)を利用して、常時ミラーリングされる。これにより、擬似的な広域SANとなりマスターに障害が起こったときに自動的にセカンダリーへ切り替えるなどの実験が可能になる。

 また検証では、参加するストレージ関連企業の機器も利用され、相互接続性を確認する作業も同時に進められる。さらに今後は、11社以外からの参加も受け入れ、相互接続性の試験を進めるとしている。

 NTTコムでは、「米国でのテロ以来、災害対策としてデータの保護や可用性を見直す気運が高まっている。これらに対応するためには、コストなどのバランスがとれている広域SANが必要だ」としている。

 
「SANの関連機器の販売を世界14か国で展開している」と説明するブロケード代表取締役社長の松島努氏   NTT竹橋ビル内にある実験設備

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(2002/9/12)

[Reported by adachi@impress.co.jp]

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