【業界動向 / セキュリティー】

AES暗号に理論的攻撃法が発見か?
〜依然として利用には支障なし

■URL
http://csrc.nist.gov/encryption/aes/

 米セキュリティー企業のCounterpane Internet Securityが15日に発行した最新ニュースレターの中で、米国政府が採用したAES暗号が理論的な意味で解読された可能性があるとの見通しを明らかにした。

 しかし、これは即座にAES暗号が使えなくなるという意味ではない。理論的な研究による暗号解読と、それを実際にプログラムとして実装して解読に利用することでは、現在の計算機パワーでは大きな開きがあるからだ。とはいえ計算機の能力の向上に伴い、膨大なパワーを利用して解読できる可能性が数年後あるいは数十年後に迫ったとは言えるかもしれない。

 Counterpane Internet Securityによると、最近Nicholas Courtois氏とJosef Pieprzyk氏により1、2の平文だけをもとにアルゴリズム全体を破ることができるとの主旨の論文が発表されたという。この攻撃によりAESが破られる可能性が出てきたほか、別の暗号Serpentも破られた。この論文は今後学会で十分に検討される必要があり、解読方法が本当に有効なのかどうか、また解読の速度を速められないか、調べる必要があるとされる。

 AESはベルギーの暗号学者Joan Daemen氏とVincent Rijmen氏によって発明された128ビットブロック暗号で、2000年に米国政府にDES暗号の後継として採用された。

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(2002/9/17)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]

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