【特集】
夏本番を迎え、ますます寝苦しい夜が続きそうだ。こんな夜を涼しく過ごすには背筋がゾォーっとなるような「怪談」が一番!今回の特集は、怪談・恐い話が読めるサイトを集めてみた。
こんなに怪談があるのか!と驚くほど、インターネットでは多くの「恐い話」を読むことができる。中には「このページにアクセスすると、いつもパソコンの調子が悪くなる」「マウスの矢印が勝手に動き出した」など読者の声が上がっているサイトもあり、なかなか涼しくなれそうだ。また、ここで怪談のネタを仕込んでおくと、キャンプの夜にも盛り上がることうけあいだ。
●怪談
●心霊写真
●心霊スポット
●妖怪
●海外の幽霊
●その他
●リンク集
●怪談が読めるサイト
日本には「百物語」と呼ばれる怪談会が古くから伝わっている。暗室で蝋燭百本に灯を点し、怪談話が1つ終わるごとに蝋燭の灯を消していく。そして、百話を話し終え最後の蝋燭を消した時、必ず怪異現象が起こる、という言い伝えだ。今、WWW上でこの「百物語」を再現しようとしているサイトが幾つかある。すでに90数話まで掲載しているページもあり、これからどうなるか見物だ。ここでは、「百物語」サイトのほか、怪談を多く収録しているページを集めた。
■「妖怪百物語」
http://www2.osk.threewebnet.or.jp/~ynari/ghost/ghost.htm
日本に昔から伝わる「百物語」の形式で怪談を紹介。現在、94話収められており、次回の更新で百話完了する予定だ。それぞれの怪談は読み応えたっぷりだ。なお「零時零分に一人で見ないように」との注意書きがある。
■「バーチャル百物語」
http://www.cyborg.or.jp/~yoshio/
「百物語」をWWW上で再現することを目標に、実話怪談の蒐集と紹介をしているサイト。ページの百物語の解説によると「江戸時代、大奥の女中達の間で「百物語」が流行ったものの、余りに血なまぐさい怪異が続いたため、やがて廃れたと言います・・・」とのこと。WWW上では現在95話まで掲載されているが百話掲載し終わった後どうなるのだろう。
■「怪異・日本の七不思議」
http://www.orange.or.jp/~kibita/jp7/index.html
日本各地に伝わる怪談、伝説、民話、噂話などを読者から集め紹介しているページ。現在「不思議な話」のコーナーには393話掲載されている。ほかにも「虫の知らせの不思議」や「世界の不思議」などのコーナーも充実している。身の回りの不思議を川柳にする「不思議川柳」という一風変わったコーナーもある。
■「あっちの世界ゾーン」
http://www.vc-net.or.jp/~z4242/
非常に凝った作りのページ。恐い話を収録した「新あっちの世界ゾーン」ではMIDIによるバックミュージックまで付いており、気分を盛り上げる。内容も充実しており、ついつい読み入ってしまう。B~Z級の一流にはなれないホラーを集めた「コンビニホラー」のコーナーなど、恐いながらもどこか可笑しいサイトだ。
■「恐い話」
http://www.alpha-web.or.jp/alpha/forum/Fun/Kowai/
一般読者から投稿された「恐い話」が約40話収録されている。話はコンパクトにまとめられたものが多く読みやすい。なお、同ページからは「笑えるページ」へのリンクもあるので、読んでいて恐くなったらそちらのページを見よう。
■「K-yo's Homepage」
http://www.threeweb.ad.jp/~death/
恐い話が6話収められているページ。タイトルも「駆け抜ける落武者」「恐山街道」など、そそられるものがある。恐い話大募集中だが「実話に限る」とのこと。今後の展開が楽しみなページだ。
■「心霊レポート」
http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/~oannes/gstfr.htm
幽霊に関するレポートを「其の壱」から「其の六」まで掲載している。内容は、定番とも言える「幽霊トンネル」ものから「幽霊マルチメディア説」といった興味深い話を読むことができる。
●心霊写真
やはり、一番インパクトがあるのが「心霊写真」だ。これらのサイトでは、ゾッとするほどクッキリ見えるものから、どう見ても壁の染みにしか見えないものまでさまざまな心霊写真を見ることができる。写真の真偽はともかく不気味な写真が多いのは確かだ。
■「池田貴族心霊研究所」
http://www.sunpark.or.jp/sunpark/kizoku/kizoku/kizoku.htm
数々の心霊体験で有名なタレント池田貴族氏によるサイト。注目はやはり「心霊写真館」。くっきりと写っているものから、分かる人しか分からないものまで16枚の写真が掲載されている。不思議な出来事体験談のコーナーでは「恐い話」が57話掲載されている。
■「万念寺のお菊人形」
http://www.dosanko.co.jp/kurisawa/okiku.html
今でも髪の毛が伸び続けているという「お菊人形」の画像を見ることができるページ。お菊という娘が愛していた人形で、もとはおかっぱ頭をした普通の日本人形だったが、彼女の病死後、髪の毛が伸び始めたという。現在人形は北海道の栗沢町に安置してある。
■「北海道霊場通信」
http://www.bekkoame.or.jp/~bouzu/
札幌市の「宝寿山 吉祥院」のページ。ページで鑑定した心霊写真が解説付きで22枚掲載されいる。写経用の文字データがダウンロードできるほか、木魚などの仏具の音色をwavファイルで聞くことができる。
■「GHOST or HOAX ?」(英語)
http://www.serve.com/shadows/3men.htm
映画「3 Men and a Baby」のシーンに現われたという少年の霊を見ることができるページ。3カット分の写真が収録されている。あまりにもはっきりと写っているので、霊というのが信じられないほどだが、少年が写る必然性の全くないシーンとのことで、謎は深まるばかりだ。
●心霊スポットガイド
誰でも「あのビル、出るらしいよ」と言った噂話を聞いたことがあるのではないだろうか。ここでは、そんな心霊スポットの情報を掲載したサイトを集めた。中には実際に行ってレポートしているサイトもある。近所に心霊スポットがある人は、「肝試し」に出かけてみるのもいいかもしれない。
■「新潟発・ちょー電脳・心霊怪奇倶楽部」
http://www.ginginnet.or.jp/~tai/index.html
全国各地からよせられた体験談、心霊スポット、学校の怪談を都道府県別に掲載。東京都では火災にあったホテルや国道246号沿いにある看板の話などが載っている。情報には写真を掲載しているものもある。心霊スポットが近所にあるのがわかった時は、怖さ倍増だ。
■「G☆SPOT」
http://www.u-tack.com/gspot
全国の様々な心霊スポットを紹介・調査するページ。心霊スポットの掲載件数は多くはないが調査報告が充実している。ここでは、埼玉県の高麗山聖天院で撮影された心霊写真の投稿をもとに、実際に現場に行き同じアングルで撮影している。ただいま調査員を募集している。
■「京都霊界地図」
http://www.adpro.co.jp/basic/makai/index.html
京都に伝わる奇妙な伝説や霊界スポットを紹介。1200年の歴史を持つ都だけに不思議な逸話がいっぱいだ。戦国時代の処刑場跡では霊感の強い人なら、体に矢が刺さった幽霊を見ることができるという。ほかにも「触るとたたる塚」や「昔々の死体置き場」などが紹介されている。
■「京都ミステリースポットマップ」
http://www.bekkoame.or.jp/~chiyasu/kmsm/kmsmmenu.html
光琳社出版より出版された単行本「京都ミステリースポットマップ」をもとに作られたホームページ。ここでは本の内容の一部を紹介しているほか、恐い話も多数収録されている。なお、ページには「ドーマンセーマン」といわれる魔除けのイメージ画像が貼られているが「安全のため」とのこと。
■「ミステリーツアー」
http://www.cyborg.or.jp/~hikato/mist/mist.html
心霊スポットを体験談と地図付きで紹介しているサイト。恐怖体験をした所についてはさらに詳細の地図で紹介する。また、恐怖度を5つ★で表しており、埼玉県の神流湖は★★★★で「霊感がなくても見る可能性大」とのこと。心霊スポットに行ってみたいという人に便利なサイトだ。
●妖怪
幽霊とならんで、昔から我々を恐がらせてきたのが「妖怪」だ。といってもすべての妖怪が悪さをする訳ではないらしい。「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの水木しげる氏は戦時中、妖怪に助けられ奇跡の生還をとげたそうだ。ここでは、妖怪についての情報が充実したサイトを集めた。
■「妖怪愛護協会」
http://www.dik.co.jp/youkai/
妖怪情報満載のページ。「古典妖怪」や「新作妖怪」などの情報を毎月更新している。「妖怪人気投票」コーナーでは一つ目小僧が人気トップ。ほかには、「ジャンピング婆」や「ぬっぺふほふ」など名前だけでも興味をそそられる妖怪がランクインしている。妖怪関連サイトへのリンク集も充実している。
■「妖怪通信」
http://www.t3.rim.or.jp/~sue/
「日本怪奇百景」コーナーなど、掲載件数は少な目だが内容は充実している。写真も掲載しており、佐渡ヶ島の賽の河原にある「お供えの積み石」の風景はなかなか恐い。ほかに「妖怪新発見」のコーナーでは、「トイレの花子さん」についての考察が述べられており、花子さんの本名や履歴のほか日本で広がっていった背景を紹介している。
■月岡芳年の幽霊・妖怪
http://www.nbn.co.jp/horrorJ.html
名古屋テレビのホームページ内にある「浮世絵ミュージアム」。ここでは、「新形三十六怪撰」から月岡芳年の描いた幽霊・妖怪をみることができる。「四ツ谷怪談」など36種類の浮世絵を収録。日本の幽霊にある独特の怖さを味わえるページだ。
■「水木しげるロード」
http://www.nttms.co.jp/yona/kankou/KITAROU.HTML
妖怪といえば水木しげる氏。ここでは、氏の出身地鳥取県境港市にある「水木しげるロード」を紹介しており、沿道に70数体あるという妖怪の像を見ることができる。それぞれの妖怪には解説が付けられている。
●海外の幽霊事情
海外の「怪談」はどういったものなのだろうか。国によって「怖さ」が異なるのか、それともやはり共通なのか、海外の怪談サイトを見て確かめてみよう。なお、内容はすべて英語となっている。
■「The Shadowlands Ghosts page」
http://users.aol.com/shadoland2/ghost.html
海外の怪談を集めたページ。「Real Ghost Stories.....」と題されたコーナーには、約230もの恐い話が収められている。ほかには心霊写真やwavファイルによる「幽霊の音」を聞くことができる。関連サイトのリンク集も充実している。
■「The Ghost Web」
http://www.aone.com/~starwest/index.html
海外の心霊写真が充実したサイト。ここには、何と402種類の心霊写真を見ることができる。白い影か煙のようなものが写っている写真が多く、「情念」や「怨念」が滲み出るといった日本の心霊写真とは多少事情が異なるようだ。サイト全体としては怪談やリンク集も充実している。
■「The Ghost Watcher」
http://www.flyvision.org/sitelite/Houston/GhostWatcher/
幽霊の出現場所に設置された監視カメラの映像を見ることができる。ベッドの下から物音が聞こえるというページの作者が、部屋の5ヵ所に設置したカメラによる画像をインターネット上で公開している。もし何か写っているのを見たら連絡してほしいとのこと。
●その他(データ集など)
心霊や超常現象など専門雑誌のサイトや、雑誌記事の目録を掲載しているサイトを集めてみた。どれも充実しているので、調べものをしたり、専門用語を調べたりと役に立ちそうだ。
■「怪奇でーた本舗」
http://www.orange.or.jp/~kibita/pnp/kaikidb.html
「怪奇でーた目録」には、UFO・超能力・幽霊・占いといった不思議な話を掲載している専門雑誌の記事の題名をジャンル別に分類してまとめてあり、登録件数は6,000を超えている。また「怪奇ぞ~ん」のコーナーでは、日本全国の怪奇情報が「○○湖、S○、地縛霊、人前、現れる」などのようにコンパクトにまとめられている。
■雑誌「ムー」
http://www.mediagalaxy.co.jp/GAKKEN/magazine/mu/
学習研究社のオカルト雑誌「ムー」のホームページ。「ミステリー用語の基礎知識」のコーナーでは、UFO、超能力・超心理と並んで「奇現象・心霊」用語の解説を見ることができる。また、リンク集のほかに(財)日本心霊科学協会など関連団体の連絡先も掲載している。
■「電脳暗闇博物館」
http://www02.so-net.or.jp/~museum/index.html
心霊関係だけでなく、「未確認現象」や「未確認生物」についての情報も充実しているサイト。心理現象に関するコーナーでは、5つの体験談が掲載されている。数は多くないが内容が具体的に描写されており妙に恐いものになっている。
●リンク集
もっと色々な怪談を読みたい、という人は次のリンク集で探してみよう。
■「インターネットアドレスリスト」
http://www.gs-sekitei.co.jp/address/hobby8.html
「GS-INTERNET」のサイトにある「超自然・不思議で怪奇な世界」リンク集。ホラー・心霊写真のほかUFO、超常現象、オカルトの項目があり全部で74のサイトが紹介されている。
■「Ghostly Links」(英語)
http://www.ghosts.org/links.html
幽霊や超常現象関連のサイトを集めたリンク集。「True Ghost Stories」「Ghostly Pictures」といった項目ごとに分類されており捜しやすくなっている。
('97/8/11)
[Reported by okiyama@impress.co.jp / Watchers]