【特集】

帰省先でもインターネットに接続!


 いよいよ年末年始。帰省したり旅行に行ったりと普段と違う環境でインターネットに接続しなければならない人も多いのではないだろうか。今回の特集では、帰省先でも快適にインターネットに接続するために知っておきたい情報を集めてみた。

アクセスポイントを探そう
全国一律料金プロバイダーを使ってみよう
もっと気軽な「Q2」プロバイダー
プリペイドカードで接続してみよう
インターネットカフェで接続!
WWWから使えるメール
これは注意しよう!

アクセスポイントを探そう

 まずは、自分の加入しているプロバイダーのアクセスポイントを調べてみよう。ここではプロバイダー検索ができるサイトを集めてみた。アクセスポイントがわかるのはもちろん、料金やサービスも含めて他のプロバイダーの状況も分かるので「乗換」の参考にもなる。「よく行く地域にアクセスポイントを持っている」ことをプロバイダーを選ぶ条件にするのもいいかもしれない。いずれのサイトも市外局番を入力するだけでその地域にアクセスポイントを持つプロバイダーを一覧表示するなど充実したものになっている。

■「プロバイダーエクスプローラ
http://www.tky.3web.ne.jp/~masao777/
 個人の運営によるプロバイダー検索サイト。ここでは、最大11項目で検索できるので、より細かくプロバイダーを探すことができる。「月あたりの接続料金」などの項目が特徴的だ。プロバイダー関連の新着情報も充実。

■「Provider Power Search
http://opendoors.asahi-np.co.jp/prov/index.htm
 朝日新聞社出版局「DOORS」によるプロバイダー検索サイト。情報は毎日更新されており、市外局番検索や都道府県名検索ができるのはもちろん、「新電電」「Q2」といったカテゴリーも用意されていて使いやすい。 しかし何故か「OCN」が登録されていないのが残念。

■「Internet Provider Selection
http://netnavi.nikkeibp.co.jp/top/provider/top.html
 日経ネットナビによるサイト。入力画面がシンプルで使いやすい。サッと調べたい時に役立ちそうだ。 

■「Yahoo!JAPAN
http://www.yahoo.co.jp/
 地方で運営されている小規模なプロバイダーにはプロバイダーサーチで検索できない所もある。そんなとき役立つのが「Yahoo!JAPAN」だ。トップページのカテゴリーから「地域情報」→「都道府県」→「都道府県名@」→「インターネットサービス」と進んでいくと、その地域の「アクセスプロバイダー」「インターネットカフェ」「ウェッブサービス」についてのリンク集にたどり着く。まとめて関連情報を探せるので便利だ。

ちなみに、12月1日現在のアクセスポイント数ランキングベスト10は次のようになっている。
(協力:インターネットマガジン編集部)
 順位 

 アクセスポイント数 

プロバイダー名

1

 436か所

 OCNダイヤルアクセス
2

 157か所

 InfoWeb
3

 154か所

 NIFTY SERVE
4

 122か所

 So-net
4

 122か所

 ASAHIネット
6

 121か所

 BIGLOBE・mesh
7

 110か所

 InfoSphere
8

 98か所

 Panasonic Hi-HO
9

 83か所

 ぷらら
10

 81か所

 JustNet

(:アナログ回線のアクセスポイントのみ。また、東京A、Bのように同地域に複数ある場合は1つにまとめた。)


全国一律料金プロバイダーを使ってみよう

 新電電系のプロバイダーでは、0077や0088などの電話番号を使って全国どこからでも一律料金で利用できるサービスを行なっている。また、プロバイダーが提携してユーザー向けに共通アクセスポイントを設置している例もある。帰省する人だけではなく、出張などで全国を飛び回るような人にもピッタリなサービスだ。入会にはオンラインサインアップも可能で、完全従量制(使わなければタダ)といったサービスもあるので入会しておくのも一つの手。

日本高速通信(0070)の「Teleway Sirius」
http://www.teleway.ne.jp/
 日本高速通信株式会社による接続サービス「Teleway Sirius」。ここの「シリウスβ」コースは電話番号「0077」を使った全国一律・完全従量制料金(電話料込み)のサービス。初期費用500円で接続料金は平日昼間23円/分、夜間・休日13円/分、深夜・早朝12円/分。加入電話・NTTの公衆電話などから接続できる。

日本テレコム(0088)の「ODN」
http://www.odn.ne.jp/
 日本テレコムの「Open Data Network(ODN)」。こちらの「ダイヤルアップサービス」は、接続料金が定額制で1,950円、電話料金は「0088」の全国共通アクセスポイントで一律1分10円。そのほか、全国主要都市にある専用のアクセスポイントに接続すれば3分10円で利用できる。なお、利用するには0088市外電話サービスへの加入が必要だ。

DDI(0077)の「DIONダイヤルアップ」
http://www.dion.ne.jp/main.html
 第二電電株式会社(DDI)の「DIONダイヤルアップ」では、「0077」の全国共通アクセスポイントを使ったサービスで定額制+従量制の「コミコミコース」など2コースを用意している。料金はコミコミコースが、通信料・接続料込み(10時間まで)で3,500円。
★さらにプロバイダーの中には、上記の会社とタイアップして全国共通のアクセスポイントを設置しているところもあるので、自分の加入プロバイダーが対応しているかどうか確かめてみよう。

日本高速通信「0070データオンデマンドサービス」
http://www.telewaynet.ad.jp/service/twjservi/0070dod/dod.html
http://www.telewaynet.ad.jp/service/twjservi/0070dod/provider.html(対応プロバイダー一覧)
 「IIJ」「BEKKOAME」など31のプロバイダーが対応している。接続料金は各プロバイダーによりまちまちだが、通話料は8:00~23:00までが10円/分、23:00から8:00までが9円/分の全国統一料金で利用できる。なお、別途日本高速通信と契約する必要がある。

日本テレコム「インターアクセス0088」
http://www.japan-telecom.co.jp/service/inter/finter.html
http://www.japan-telecom.co.jp/service/InterAccess/provider.html(対応プロバイダー一覧)
 「AT&T Jens」「KCOM」など14のプロバイダーが対応。基本的には全国一律1分10円だが、プロバイダーにより料金設定が異なっている場合がある。別途日本テレコムと契約する必要がある。

DDI「DDIマルチメディアアクセスライン(MAL)」
http://www.ddi.co.jp/network/index.html
http://www.j-plaza.or.jp/ddi-pocket/phsservice/mal.html (ポケットMAL)
 DDI「0077」番号を使った全国一律アクセスポイントを設置する主なプロバイダーとしては「DREAM★NET」、「ネットラピュタ」などがある。残念ながらプロバイダー一覧ページはない。また、DDIではPHSを使った通信で全国統一料金が可能な「ポケットMAL」も実施している。

もっと気軽な「Q2」プロバイダー

 「ダイヤルQ2」を使った接続サービスの良さは、なんといっても会員登録をしたり申込書を送ったりといった契約の煩わしさがないことだ。料金も入会金などは当然なく、その時使った分だけの課金。帰省している間だけ使いたいといった場合にピッタリだ。ただし地域によっては、ダイヤルQ2に対応していない古い交換局の所もあるので注意しよう。
 
■「interQ
http://www.interq.or.jp/
 全国77カ所にQ2のアクセスポイントを持つ「interQ」。料金は1分20円(通話料は別)で最初の20秒は無料になっている。なお雑誌「インターネットマガジン」などの付録CD-ROMに収録されている専用接続ソフト「interQ GO!GO!」を利用すれば、簡単に接続でき5時間無料で接続できる。持っていくノートパソコンにインストールしておいたり、帰省先にパソコンがあるのなら付録CD-ROMを1枚持っていくのもいいかもしれない。また、interQでは、時間無制限で一回接続300円の「interQぽっきり300」サービスも行なっている。

■「ZZZQ2 Internet
http://www.zzz.or.jp/
 ZZZインターネットによる「ZZZQ2 Internet」。Q2アクセスポイントは全国に38カ所。このサービスは低料金が魅力で1分3円(通話料は別)となっている。上記interQと比べると、1時間使った場合で料金が1,000円得とのこと。ただし、アクセスポイント数は約半分なので、使ってみようと考えている人はよく確かめてからにしよう。

■「ワイワイワイネット
http://www.yyy.or.jp/
 アクセスポイントは全国に30カ所。料金は3分10円となっている。上記の「ZZZQ2」とほぼ同等のサービスだが、アクセスポイントの設置場所が微妙に違うのでよく確認しておこう。

プリペイドカードで接続してみよう

 プロバイダーに加入しないでインターネット接続する方法として、プリペイドカードを利用する手がある。特に東京インターネットの「みてねっと」は電話料金も込みになっており、手軽に使えて便利だ。
 
■「みてねっと
http://www.tokyonet.ad.jp/service/penguin/welcome.html
 東京インターネットが提供するプリペイドカード「みてねっと」は1枚2,500円で100分間利用できる。料金はインターネット接続料金と電話料金込み。指定の電話番号にダイヤルし、カードに書かれているIDとパスワードを入力すればインターネットに接続し100分間利用できる。アクセスポイントの場所にこだわることなく使えるので便利だ。

■「ラブネットインターネットカード
http://www.luvnet.com/isp.html
http://www.luvnet.com/is/cardsale/index.html
 こちらは、1枚1,000円で100時間利用できる「ラブネットインターネットカード」。ただし、電話料金は含まれていないので、最寄りのアクセスポイントに接続することになる。アクセスポイントは全国に19カ所(米国1カ所を含む)。ページでは、18枚を特価6,000円でオンライン販売している。

インターネットカフェで接続!

 ノートパソコンは持ってないし、帰省先にもパソコンはない、という人はインターネットカフェに行こう。「I-Cafe Link」のページでは、全国のインターネットカフェのホームページを探すことができる。地域別に検索できるので便利だ。

■「I-Cafe Link
http://faith.d-b.net/i-cafe/index.shtml

WWWから使えるメール

 Q2やプリペイドカードを使って、または、インターネットカフェからなどやっとの思いでインターネットに接続!しかし、メールを使えないサービスが多い。そこで、ここではWWW上でメールの送受信ができるサービス「RobotMail」を紹介する。

■「RobotMail
http://robotmail.ne.jp/
 WWWブラウザーから電子メールを読めるようにするサービス「RobotMail」。利用は無料で、登録するともらえる「xxxx@mail.dddd.ne.jp」のアドレスを使ってWWW上でメールをやり取りすることができる。また、他のインターネットプロバイダー(NIFTY SERVE含む)の電子メールアカウントを登録しておくと、以降RobotMailのページにログインするだけで、登録してあるすべてのアカウントの電子メールをRobotMailのメールボックス上で一括管理、WWWブラウザーを通して閲覧できる。また、今後は「メール自動収集機能」や「メールボックス容量(5MB)拡張機能」の追加なども予定されており、年末はもちろん普段も役立ちそうなサービスだ。
 
これは注意しよう!

 ここでは、帰省中のインターネット接続にありがちなミスを取り上げてみた。単純で初歩的なミスだが、つい「うっかり」やってしまいそうだ。

・トーンかパルスか確認
 アクセスポイントの電話番号もばっちり変えたのに、何故か接続しない。呼び音し音がいつもと違わないか? そんなときは、「トーン回線」と「パルス回線」を間違って設定しているかもしれない。ちゃんと確認しよう。

・ついいつものアクセスポイントに接続したりしない
 帰省先のアクセスポイントへの接続アイコンをせっかく作ったのに、ついその隣の「いつものアイコン」を呼び出してしまうというケースも。これではせっかくの苦労が水の泡。ちゃんと確認してから呼び出そう。

・帰ってきたら設定を戻す
 今度は逆に、帰省先から戻ってきた後、うっかり帰省先のアクセスポイントにアクセスしてしまうというケース。これもお金がもったいない。帰ってきたら、まず設定を戻しておこう。

('97/12/15)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / Watchers]


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