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http://www3.nikkeibp.co.jp/MA/guests/release/980416inet.htm
日経BP社は、同社の会員制データサービス「日経マーケット・アクセス」が行なったアンケート「第3回全国インターネット普及率調査」の結果を発表した。
調査は、'98年3月下旬に実施されたもので、電話帳から無作為にサンプリングした日本全国の16歳以上の男女1,000人ずつの計2,000人を対象に電話調査で行なわれた。日経BP社は、半年に1回同調査を実施しており、今回が第3回目となる。
調査結果によると、インターネット普及率(WWW、電子メール含む)は9.2%で、16歳以上の日本の人口(約1億400万人)で換算すると利用者数は約970万人。'97年3月の調査(本誌'97年4月21日号参照)では約700万人との結果で、この1年で約170万人増加したことになる。
内訳では、WWWだけの利用(男性)を見ると、利用率は10.6%。前年調査時の6.0%からは上昇しているが、半年前の調査(本誌'97年10月17日号参照)の結果9.3%と比べると微増となっている。女性の利用率もこの半年間は0.1%の増加に留まっており、男性同様伸びが停滞している。同社では、今回の調査結果から、「ブーム沈静化の兆し」「爆発的と言われるほどのブームは一段落し、踊り場にさしかかっている」としている。ただし、メールの使用率は10.7%(男性)と着実に伸びていることをあげ、「今後、ビジネスでの利用がインターネットの普及を推し進めてくだろう」としている。
なお、1月に発表された、アクセスメディアインターナショナル株式会社による「インターネット普及率調査」では、企業における新年度のインターネット導入が全体の成長を牽引することを理由にあげ「'98年も前年比約166%程度の成長が見込まれる」と今後の普及予測をしている(本誌'98年1月22日号参照)。
いずれにしても、「企業によるインターネット利用の増加」が今後のインターネットの成長の「鍵」になるだろうというのが、各調査会社の見解だ。
('98/4/17)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]