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【新製品】

操作性はWebTVと互角、コンテンツの魅力が鍵に

「WebTV」のライバルとなるか?オラクルが「NCTV」を公開

■URL
http://www.oracle.co.jp/ (日本オラクル株式会社)
http://www.oracle.co.jp/special/diamond/roa.html (Revolution'98 Oracle Applications NCA)

nctv

 4月22日に開催された日本オラクル株式会社主催のカンファレンス/展示会「Revolution'98 Oracle Applications NCA」会場で、テレビでインターネットを利用するためのの端末「NCTV」が展示された。NCTVは、インターネット接続機能とテレビ受信機能を搭載したセットトップボックス(STB)型の端末。3月に記者を対象に公開されたが(本誌'98年3月25日号参照)、一般人が参加できる場で公開されたのは今回が初めてだ。


EPGの画面
 実際にNCTVのデモを見て驚かされるのが、そのテレビ放送画面とインターネット画面の融合具合。WWWサイトとテレビ番組を切り替えて表示できるのはもちろんだが、NCTVでは、ホームページ中にテレビ画面が埋め込まれているかのような表示が可能だ。会場では、WWW上のテレビ番組表と実際のテレビ放送を連動させる「エレクトリック・プログラミング・ガイド(EPG)」のデモが行なわれた。画面上には、新聞や雑誌のテレビ欄のような番組表にサイズを縮小したテレビ画面が埋め込まれて表示され、番組名をクリックするとチャンネルも切り替わりテレビ番組の確認ができる。そのままもう一度クリックすると、通常のテレビ放送画面のサイズで表示するというしくみだ。
EPGの画面表示

9画面表示
また、NCTVはテレビ受信機能も搭載しており、9チャンネルまで同時に表示することができる(1画面上に9分割して表示。ただし動画はそのうち1チャンネルのみで他は静止画となる)。ほかには、テレビ放送の画面をキャプチャーし、その画像を電子メールに添付して送信することも可能だ。


9チャンネル表示


STBの外見  NCTVのSTBは、CPUに「AMD X5 133MHz」、4〜8MBのメモリー、6〜8MBのフラッシュメモリー、33.6kbpsのモデムなどを搭載しているほか、インターネット家電用WWWブラウザー「Navio TV Navigator」をベースにしたブラウザーを搭載している。操作は付属のリモコンで行なうほか、オプションのキーボードも利用できる。価格は5万円前後で、'98年の秋に発売予定とのこと。
STBの外見



 家庭向けのインターネット接続サービス/端末としてはウェブ・ティービー・ネットワークス株式会社が提供する「WebTV」がある。すでに'97年12月から国内でサービスを開始しているが、NCTVとWebTVではサービス形態が異なっている。WebTVが専用端末も含めインターネット接続を提供するネットワークサービスであるのに対し、NCTVでは、オラクル社はSTBとユーザーの管理などを行なうサーバーソフト「Custom Connect Server Suite」や専用サーバーの提供をするのみ(運用サポートをする場合もあり)で、実際のサービス運用はプロバイダー側で行なうことになる。

 さらにWebTVのサービスと異なる点は、各プロバイダーがNCTVを使って独自のサービスを提供できるところだ。画面のインターフェイスやスタートページの設定、オリジナルのテレビ番組表など、各プロバイダーそれぞれが特色を出すことができるほか、利用者ごとの設定(子供向けのフィルタリングやメールアカウントなど)やモデム機能のアップグレードといったことも、プロバイダー側のサービスとして提供できる。
 秋までに5社、年内に10社のプロバイダーが実際にNCTVを利用したサービスの提供を開始する予定とのことで、オラクル社では「国内上位のプロバイダーが提供する予定で、国内全域のアクセスポイントはカバーできるくらいの規模になる」としている。会場では、株式会社ジャストシステムの「JustNet」協力によるデモが行なわれたが、JustNetがNCTVを利用したサービスを開始するかどうかは現時点で未定。なお、NCTVは、プロバイダーの接続設定やID情報の入った専用の「NCカード」を利用しており、本体に差し込むだけで容易にインターネットに接続できるとのこと。NCカードは、各プロバイダーごとに設定されたものが用意され、ユーザーはSTB購入時に選択できる。
justnet
JustNet協力によるデモ画面


 現在まだサービスを提供していないNCTVだが、さまざまなプロバイダーにより多様なサービス/コンテンツが出現する可能性があり、'98年秋以降は「お茶の間インターネット」市場において先行するWebTVの強力な競合相手になりそうな気配だ。いずれにしても、単に「普通のテレビでWWWサイトを閲覧できる」ことから「普通のテレビを使ってインターネットとテレビ番組が連動したコンテンツが楽しめる」ことがポイントになりそうだ。

('98/4/22)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp