Internet Watch Logo

ウォッチャー金丸のNEWS Watch リンクがすでに消滅していることもありますが、予めご了承くださ い。
・NEWS Watchとは
・about 金丸さん
・NEWS Watchバックナンバー

1997年10月30日


HEADLINE 4 articles

アナログ回線の逆襲
放送と通信の事業融合
ソフなび
ECJとは?
余談3題:ナレッジステーション/ジューダンHP/猿できHPビルダー/休刊連絡


[アナログ伝送方式](レベルA'
●アナログ回線の逆襲--ここでも日米の違いが


 今日は日経産業新聞の第8面から第15面までの延々8連続紙面が、56kpbsデータ伝送のアナログ回線モデム関連メーカーの広告と広告記事で埋め尽くされている。

 その主なものとしては、8面にはUS Robotics社x2技術製品群の全面広告が掲載され、9面には1/2面にロックウェル・インターナショナル・ジャパンK56flex技術が、10面には日本ルーセント・テクノロジーK56flexモデムチップセットの全面広告が掲載されている。次に12面には日本テキサス・インスツルメンツx2モデム用のDSPチップセットの全面広告が掲載され、14面にはアセンド・コミュニケーションズ・ジャパン全国K56flex対応プロバイダーなどのサポート表明の全面広告が、そして最後の15面には1/2面にNECK56flex対応のコムスターズ・マルチ560が掲載されている。
 今回はx2グループとK56flexグループとは、2社対4社となっている。

 これに呼応するかのように、日経産業新聞3面と日刊工業新聞10面には、BIGLOBEがアナログの33.6kbpsの伝送速度対応のアクセス・ポイントを順次56kbps対応とする記事が掲載されており、NECの10月29日のリリースでも、今年10月中にこれまで20ヶ所であった56kbps対応APを全国50ヶ所まで増強し、今年度中には120ヶ所まで拡大するとしている。

 また日経産業新聞22面には、米地域電話会社のUS Westが「DSL」技術を使ったアナログ高速データサービスを開始した記事が掲載されている。28日のUS Westリリースでも、新しい「MegaBit 」サービスとして50万ユーザー数まで対応可能としており、MegaHomeサービスは月40ドルで192kbps伝送が、MegaOfficeサービスは月65ドルで320kbps伝送が、MegaBusinessサービスは月125ドルで704kbps伝送が提供されるなど、高速かつ安価なサービス体系となっている。

 日本ではこれから56kbpsデータ通信を普及させようとして、今回の広告特集の様な各企業のテコ入れが始まったばかりではあるが、アメリカではxDSL技術今日のINTERNET Watch WebにもCDSLの記事有り)を使ったアナログ高速通信サービスが始まろうとしている。この差を埋め無い限り、日米の情報通信格差は広がるばかりだろう。




○放送と通信の事業融合
 日経産業新聞2面には、プロバイダーのKDDコミュニケーションズ(KCOM)が12月から、親会社のKDDのデータ圧縮技術「Quality Motion」を使い、インターネットを通じPCに動画を配信するサービスを始めるという記事が掲載された。コンテンツ提供会社は映像ビデオなどKCOMをに渡すだけで、インターネット上で動画配信が可能になる。 クオリティーモーションでは、28.8kbpsモデムで毎秒10フレーム前後の動画再生を楽しめ、途中で回線が混雑しても快適な画像を再生する機能や、著作権保護の仕組みも取り入れているともしている。

 この事業は、従来のTV局やCATV会社などが、TV放送向けにビデオ・コンテンツを集めてTVやCATV、衛星放送などに放映する手法と何等変わるところがなく、通信業者も放送業種へと近付こうとしている事が分る。膨大な動画コンテンツを持つ、従来の放送業者がインターネット放送市場へ本格参入してくる前に、そのノウハウを蓄積しようとする意図もありそうだ。


○ソフなび
 日経新聞16面には、ギャガ・コミュニケーションズ横河マルチメディア日本IBMが共同で11月中旬から、インターネットを使ったPCソフトの通信販売事業「ソフなび」(http://www.sofnavi.or.jp/)を始めるという記事が掲載された。PCの画面で説明やソフトのさわりの動画を見て購入を検討でき、かつ店頭よりも安く(メーカー希望小売価格の80~75%で)買えるとしている。ソフトはビジネスやゲーム、趣味など、大型PC店以上の3千タイトルを品揃えし、当面100タイトル程度のソフトに説明文のほかに写真や音声、動画などの情報を盛り込むともしている。

 CDなどの音楽コンテンツなども、楽曲のさわりが聴ける場合と聴けない場合とでは購入者の数が大きく異なることは、実際の音楽ショップでもオンライン・ショップでも同じだろう。PCソフトにしてもデモなどを見る事が出来れば、買う買わないの判断に大いに役立つと思われる。PCユーザーにとっても、また販促ツールとしてオンライン・ソフトショップにとっても、有り難いサービスとなろう。


○ECJとは?
 日刊工業新聞1面には、東芝が産業用からオフィス、ゲーム用まで用途を持つJavaプログラム・ソフト「ECJ(イベント・セントリック・フォー・Java)」を開発したいう記事が掲載された。Javaの応答速度を飛躍的に(10倍くらい?)改善でき、特に複雑なOSやプラットフォームが使われているプラント管理やFAなどの産業用が当面の利用のターゲットになるともしている。

 東芝サイトでのニュース・ソースが掴めないので何とも言えないが、確かに異なるOSやプラットフォームの間をJavaの特性を活かして一体的に操作できるようにすることは可能だろう。しかし、Javaの応答速度を上げるということは、Java本来のセキュリティー機能などの、Java言語が本来持っている特性を削っているようなことにはなってはいないのか、危惧される部分もありそうだ。いま訴訟問題にも発展している、PURE Javaを使用したのかMS Javaを使用したのかなども、よく分らない状態だ。しかしこの記事が本当だとすれば、産業用機器などネットワーク化が遅れている分野に、情報合理化という光明を与えるソフトになるかも知れない。



余談その1:ナレッジステーション
 日経新聞23面には、教育関連コンサルティングのインサイトインターナショナルがNTTグループの協力を得て、全国の専門学校や大学など約4,500校の情報を蓄積した「ナレッジステーション」の運営を始めたという記事が掲載された。契約した学校については、閲覧者がホームページから各校へ資料請求できるようにして、広告料金を徴収するとしている。また、資格取得など実務の専門教育を希望する人向けに、学校法人格を持たない各種のスクール(167校)を追加し、専門学校やスクールを検索できるともしている。

 Knowledge Stationの扉に、「生涯教育と学校情報紹介をテーマに総合教育ステーションを目指す」とあるが、こういったサービスで学校自体も人生の単なる通過点ではなく、何度でも立ち寄れるとしての広がりを持てるようになればとも思う。

余談その2:ジョーダンHP
 日経産業新聞1面には、米NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダン選手が、CBS系のスポーツ専門Webサイト「CBSスポーツライン」に自分のオフィシャル・ホームページを開設したという記事が掲載された。毎週1回、ファンからのEメールに回答し、月に1回はコラムを執筆したりチャットにも参加するようで、ジョーダン選手はHP開設の理由を「子供たちと双方向でコミュニケーション出来るし、ファンとも継続的にコンタクトできる」としているらしい。

 今シーズンで引退も噂されるジョーダン選手なので、映画「Space Jam」でアニメ・キャラクターとも共演したように、そのバーチャル・キャラクターのイメージをより強化して、将来のマルチメディア・パーソナリティーを目指して着々と準備しているのかも知れない。

余談その3:猿でも出来るHPビルダー今日のネーミング大賞
 日刊工業新聞9面には、富士通パソコンシステムズが12月18日に、専門的な知識や技術、デザインセンスがなくてもホームページが作成できるツール「ちょこザイナー」(7,800円)を発売するという記事が掲載された。初めてホームページを作成する人を対象に開発しており、必要な素材データをあらかじめ収録し、Javaアプレットも設定できるとしている。

 デザインセンスがなくてもとは痛烈だが、それ程に素人でも使いやすいソフトだということだろう。

休刊連絡:
 明日のNEWS Watchは休刊とさせていただきます。ご了承の程をお願い致します。m(__)m



INTERNET Watch


(C)1996 Impress Corporation. All Rights Reserved.

internet-watch-info@impress. co.jp