日々PCを使って仕事や生活をされている方なら実感されている通り、PC本体購入後も、案外PCがらみの出費があるものです。液晶ディスプレイも大型のものにしたくなるし、プリンタもデジカメも新しく買い換えたい……。買い換えは我慢したとしても、プリンタインクなどは普通に使っているだけで追加購入が必要になってきます。
マウスや記録メディアなど、細々としたものだけれどないと不便なものなども、近々買いに行こうと思いつつ、忙しくてなかなか量販店が営業している時間に買いに行けない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、“Webの大型量販店”をご紹介します。
● 大型家電量販店は商品によって使い分け
大型家電量販店のWebショップといえば、言わずと知れたヨドバシカメラのyosobashi.com、ビックカメラのビックカメラ.comのほか、ヤマダ電機WEB.COMなどさまざまあります。これら大型家電量販店のWebショップでは、各店舗のポイント加算と連動でき、ポイントを無駄にせずにお得に購入できるところがウリ。取り扱い商品が豊富で、人気のある新製品の予約などにも便利です。
ただし、Web店舗と実店舗の価格は同じとは限らず、セール品などの場合は店頭の方が安い場合もありますし、逆にWebショップの方にだけ在庫があることもあるので、商品によって使い分けは必要です。
また、高額のカメラ本体や家電などで、各店舗が有料オプションで提供している「延長保証」が付けたいときは、店頭で買うのがおすすめ。同じ量販店でもWebショップだと延長保証が付けられないことが多いので、モバイル製品など持ち歩く機会が多いものは、この点もチェックしてみてください。
私もこれら大型家電量販店のポイントカードをわんさか持っていますが、管理が雑なためいったいどのカードにいくら入っているのかわからなくなるのと、(普段はネット通販が多くて)次にいつ店舗に行くかわからないので、高額商品を買ったあとはそのサプライ品の支払いに当日使うようにしています。
これら大型家電量販店のようなポイント還元はありませんが、PCの周辺機器や家電をお得に入手できるWebショップとしておすすめなのが、今回の「NTT-X Store」。NTTグループのPC・家電のオンラインショップで、PC関連のハードウェア、ソフトウェアのほか、家電やDVDタイトルなど幅広く取り扱うショップです。
● 必見の「限定特価品コーナー」と早い者勝ちの「X-DAY」
NTT-X Storeが特に強いのが液晶ディスプレイやデジカメ、ストレージなどの周辺機器、定番のソフトウェアなど。マイクロソフト製マウスなどの小物や、プリンターインクなどのサプライ品も全体的にかなりお得な価格設定です。商品は代引きなら翌日発送のものも多いので、「すぐに欲しい!」という時にも便利です。さらに、「どうしても今日中に必要!」という時などは、「ムリ納」というのもあって、都内近郊ならバイク便などの実費を支払えば、当日に届けてくれるサービスもあります。
さて、価格をいろいろ見比べてみると、NTT-X Storeはポイント還元を謳うショップの価格から、ポイント分+αを割引いたぐらいの安さ。全体的にお得なのですが、なかでも注目なのが、「限定特価品コーナー」と夜にだけ行われる「タイムセール」、そして月1~2回不定期で行われる「X-DAY」です。
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購入したいメーカーが「専門店ストア」にあればメーカー名からのアクセスも簡単。「I・O DATA」製品は3月末まで全品送料無料
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トップページ左下の「特価情報メール」欄でメールアドレスを登録しておけば、「特価情報メール」が届く。事前にX-DAYに販売される商品もわかって便利
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「限定特価品コーナー」には、送料無料や割引クーポンの付いたお買い得品が並び、特に液晶ディスプレイはかなり低価格なものが揃っています。在庫の残り台数が表示されるのがまた物欲をそそります……。夜だけ行なわれる「タイムセール」は、昼間よりもさらに安い価格で提供されているもので、ほしいアイテムが「限定特価品コーナー」にあるようなら、夜の「タイムセール」価格も要チェックです。
もちろん、「限定特価品コーナー」にあるからと言って必ずどこよりも安いというわけではないので、もちろん毎回比較は必須ですが、私の場合は数カ月に1回は買わないとならない消耗品、エプソンPX-G900のプリンターインク「IC8CL33」を購入するときに、この送料無料の特価品と組み合わせて購入することが多いです。
そして、不定期で行なわれる「X-DAY」。提供されるのは5製品前後ですが、「赤字覚悟」と謳うだけあって、かなり安い価格設定です。商品はそれぞれ数量限定で、「X-DAY注文フォーム」から購入申し込みを行なうと「X-DAY申込み履歴」にニックネームが表示され、申し込み順に購入権が得られます。限定数量以上の申し込みがあった場合は、購入希望者がキャンセルした場合のみ、購入権が下の順位に適用されていきます。つまりは、早い者勝ち。開始10分程度で勝負はついてしまいます。
このX-DAYは不定期開催のため、月のいつごろ開催されるかはわからないのですが、無料で登録できるメールマガジンでは商品の予告もされますし、X-DAYの開始時間はWebに掲載されている「店長のひとりごと」でヒントが公開されています。
また、メールマガジンのほか、各ジャンルの特価製品などはRSS配信にも対応しているので、RSSリーダーをお使いなら、購入予定のジャンルの更新情報を追加してみてもいいのでは。
● マウスひとつでも「送料無料」「代引手数料無料」の商品も
実際の購入方法は、ほかのバスケット方式のWebショップとほぼ同じ。ほしい商品の「カートに入れる」ボタンをクリックすると、画面下に「カートプレビュー」が表示され、商品点数と合計額が表示されます。「購入する/見積書作成」ボタンをクリックしてログインし、表示される一覧で割り引きや送料の確認をして購入手続きを行います。領収書が必要な場合は、商品とは別送で数日後に届きます。
このNTT-X Storeの場合、基本的には送料と代引き手数料が必要で、代引き以外では銀行振り込みでの支払いになります。クレジットカード決済はできませんが、e-コレクト対応の地域であれば届いたときにカード払いをすることも可能。その商品が代引き手数料込みか、総額がいくらかなどによって、(ダイレクトバンキングなど)銀行振り込みと、代引きのどちらがお得かは変わってきます。
また、送料自体は他店に比べると1件400円と安めの設定になってはいますが、特価品を中心に、「送料無料」のものも多くあります。PC系のオンラインショップでは10,000円以下のものには送料がプラスされることがほとんどなので、マウスなどの小物で2,000円前後のものまで「送料無料」なのはお得。これら低価格の送料無料商品と、送料無料でない商品を組み合わせて一括配送にすればトータルで送料無料になるので、各種メディアやサプライ品などの安いものが「送料無料」の対象なら組み合わせもおすすめです。2月中に購入し、購入時に会員登録を行なうと、3月いっぱい使える「送料無料券」も利用できるので、この手のキャンペーンなどをうまく利用していくと、送料についてはたいてい節約できます。
NTT-X Storeは全体に操作もごくシンプルで低価格。「仕事帰りにいつでも秋葉原に寄れる」という方や、「会社の隣が大型家電量販店」という方には必要ないかもしれませんが、そうでないなら覚えておくと便利な、おすすめWebショップのひとつです。
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注文画面もシンプルでわかりやすい。送料無料の商品とうまく組み合わせて購入すれば、送料ゼロでの注文も可能
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何の印刷もないシンプルな茶箱で製品と納品書が先に届き、領収書は別送される
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■URL
NTT-X Store
http://nttxstore.jp/
2006/02/24 11:14
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西村敦子(にしむら あつこ) 1973年東京都生まれ。IT系出版社を経てフリーライター兼編集者に。「お得」「半額」「限定」に弱く、お得サイトを見つけては知り合いにメッセンジャーで送りつけている。ブックマークからリアルの机の上まで、整理が苦手なのが悩み。 |
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