● 年末年始に撮った写真の現像におすすめ
クリスマスやお正月などの人が多く集まるイベントが多く、なにかと写真を撮る機会が多い年末年始。デジカメ画像のDPEサービスを利用する機会が増える時期でもあります。最近では、デジカメ画像をインターネットで送り、郵送で受け取るという「ネットプリント」が安上がりだというのは、ネットユーザーにはもはや常識と化していますが、とにかくサービスの数が多くてどこを使うか迷うことも多いのではないでしょうか。
この連載でも過去に何度かご紹介しましたが、今回、お得なネットプリントサービスとしてご紹介したいのは、2008年3月にスタートした比較的新しいネットプリントショップ「インターネットプリント(http://www.n-pri.jp/)」。オリジナルペーパーでのLサイズプリントが1枚7円という安さで、好みのペーパーも選べるのが特徴です。
● Lサイズ1枚7円のお得なオリジナルプリント
インターネットプリントの運営会社「ダブルビジョン」は、関連会社でコンビニプリントシステムの開発も手がけたとあって、このインターネットプリントのシステムも自社開発。ソフトをインストールせずに、ブラウザーだけで注文が行えます。
注文方法には「アプリモード」と「ブラウザーモード」の2種類があり、アプリモードは.NET Framework、ブラウザーモードはフラッシュを利用しています。
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トップページで「注文する」ボタンをクリックすると、別ウィンドウで注文ページが表示される。まずはプリント用紙を選択する
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用紙を選択したら、アプリモードで注文するか、ブラウザモードで注文するかを選択する。Windows環境なら、アプリモードを選ぶ方が快適だ
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アプリモードはプリントに最適なサイズにリサイズしてから画像を転送するため、大量の注文も短時間で行えるのが特徴。フラッシュモードは画像をそのまま送りますが、.NET Frameworkが使用できないMacintoshユーザーや、Internet Explorer以外のブラウザを使っているユーザーでも、このフラッシュモードを使うことで注文が行えます。
注文のシステム自体はごくシンプルで、注文するファイルを選んで枚数を指定するだけ。画面上ではサムネイルと推奨の画像サイズに足りているかが確認できるだけで、トリミングのプレビューなどはできません。フチぎりぎりまで被写体がある場合は、最初から注文サイズの比率に合わせて自分でトリミングしておくほうが安心です。
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アプリモードの画面の例。フォルダを指定するとフォルダ内の画像をまとめて読み込んで表示する
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ブラウザモードの使用例。ブラウザモードでは1枚ずつアップロードするため、画像サイズが大きいとかなり時間がかかる。Windows環境ならアプリモードの利用がおすすめ
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また、基本的に色補正は行われますが、オプションで色補正を行わない設定にもできるので、自分で補正を行いたいという場合はこの設定を使えばOKです。
注文後は、会員ページにログインすることで20分間のみ取り消し・変更が行えます。ただし、サイズや枚数、用紙の変更などはできないので、その場合はいったん注文ごと削除して、再度注文しなおすことになります。
この会員ページでは、注文した額の3%つくポイント残高も確認できます。1年間有効で、次回の注文から使えるのでこまめに使い切りましょう。また、このポイントとは別に、キャンペーン中などは注文したプリントと一緒に「割引チケット」が届く場合もあり、次回の注文時に記載されているコードを入力して使えますので、届いたプリントのチェックも忘れずに。
● 枚数と用紙によって違う価格設定に注意
インターネットプリントの場合、料金システムは少々複雑で、まず50枚以上のプリントかどうかで料金設定が違います。49枚以下の場合も一般的な価格ではありますが、50枚以上の注文が特にお得。
次にペーパーです。インターネットプリントの国内産オリジナル用紙を使う「オリジナル高級プリント」と、フジカラーの「高級写真プリント」「最高級写真プリント」、そしてコダックの「高級写真プリント」「最高級写真プリント」の5種類が用意され、どのペーパーを選ぶかで価格が変わります。
サイトには各ペーパーの特徴が詳細に書かれていますので、使い分けたい方は参考にしてみてください。注文時に「オリジナル写真プリント」「FUJICOLOR純正写真プリント」「Kodak純正写真プリント」に最初から入り口が分かれており、それぞれ混ぜてプリントすることができません。とりあえずアップロードしてから考える、ということはできませんのでご注意を。
ほかのネットプリントのサイトでも、オリジナルペーパーとメーカー製のペーパーの2種類から選べるサイトはいくつかありますが、これほどペーパーの種類を詳細に設定できるサイトはめずらしく、特にフジカラーとコダックの両方に対応しているサイトは少ないので、めずらしく感じました。また、使用している現像液の種類やミニラボ機の機種など、包み隠さず仕様が公開されています。これまでいろいろなサイトでネットプリントしてきましたが、用紙の特性なのかミニラボ機の個性なのか、操作する方の腕の違いか、イメージと大きく違う色合いでプリントされるサイトも結構ありました。こうして情報公開されていれば、初回の注文時に不安を感じなくて済みます。
サイズは「Lサイズ(89×127mm)」「DSCサイズ(89×119mm)」「LWサイズ(89×133mm)」の3種類のみのシンプルな構成。2Lサイズやはがきサイズはありません。各価格は「同一ペーパー、同一サイズ」での注文の場合にのみこの価格が適用されるので、LサイズとLWサイズを足せば50枚、といった合計の仕方はできませんのでご注意を。1枚7円の格安価格は、たとえば「50枚すべてをオリジナル用紙のLサイズでプリント」した場合に適用されるわけです。
この50枚以上というシステムもあってか、インターネットプリントの場合は大量注文するユーザーの割合が多く、1回の注文の平均も160枚以上だそう。ちなみに種類が豊富な用紙のなかでも、やはりいちばんお得な「オリジナル高級プリント」が人気。また、ユーザーの半分近くはリピーターだそうで、確かにこのシンプルな作りとお得な価格は、パワーユーザーほど使いやすそうです。
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実際に配送されたプリント。トレイはしっかりパックされているため開けるのは少々手間ですが、その分、配送中などに水に濡れる心配がないので安心です
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外袋を開けると、このお菓子や豆腐が入っているようなプラスチック保護ケースに写真プリントが入っています
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● 配送は鹿児島から。大阪圏なら最短翌日、東京も最短翌々日到着
料金は、1枚あたりの価格×プリント枚数に加え、送料がかかりますが、メール便による通常配送の場合80円、宅配便による特急配送の場合525円。現在のところ、枚数が多くても無料や割引のサービスはありませんが、逆に量が多くなるからといってメール便や宅配便の価格が上がることもないのでその点は安心です。
インターネットプリントの店舗は鹿児島県にあるため、特急配送(宅配便)の場合、大阪までは最短で翌日、東京までだと最短で翌々日の到着になります。年末年始の期間中もプリントは対応していますが、多少締め切りの時間が早いので、詳細な締め切り時間はQ&Aを参考にしてください。
また、会員登録時にメールマガジンの登録が行えますが、配信頻度は月に1度程度と多くはなく、たいていはキャンペーンなどのお得な情報の配信ですので、会員登録時にチェックを入れておくことをオススメします。
1枚7円なら、たとえ200枚でもメール便で送れば1,480円。クレジットカード決済も手数料無料で行えますし、コンビニ後払いも手数料無料です(特急配送の代引きのみ315円の手数料が必要)。年始に、「そういえばあのときの写真は?」と催促される前に、お得なネットプリントでサッとプリントしておきましょう。
関連情報
■URL
インターネットプリント
http://www.n-pri.jp/
西村敦子の「使える! まる得サイト」バックナンバー一覧
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/marutoku_backnumber/
2008/12/26 14:59
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西村敦子(にしむら あつこ) 1973年東京都生まれ。IT系出版社を経てフリーライター兼編集者に。「お得」「半額」「限定」に弱く、お得サイトを見つけては知り合いにメッセンジャーで送りつけている。ブックマークからリアルの机の上まで、整理が苦手なのが悩み。 |
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