駅前で日々配られる「クーポン付きフリーペーパー」、使ったことはありますか? 使ったことない、手にとったことすらない、という方。すでに日々の生活でかなり損してるかもしれません。「女性向けでしょ?」と言わずに、ぜひそのお得さを実感していただきたい。特に歓送迎会の多くなるこのシーズン、居酒屋をはじめとする飲食代の割引率はかなりのものです。フリーペーパーとネット両方で提供されているクーポンで、出費の多いこの時期をお得に乗り切ってください。
● クーポン付きフリーペーパーもあなどれない
クーポン付きフリーペーパーとは、駅前で日々配られていたり、「FREE」と大きく書かれてラックで提供されている小冊子、まさにアレです。東京近郊で配られている有名どころと言えば、「クーポンランド」や、今回紹介する「ホットペッパー」などがありますが、各街ごとに作られているタウン誌なども、中身はクーポンだらけということがよくあります。最近は、たいていサイトも作られていますんで、ローカルなタウン誌があるなら一度検索してみることをおすすめします。
さて、このクーポン付きフリーペーパー、もともと女性向け、特に、いわゆるF1層(20~34歳の女性)をターゲットに作られていることが多いので、ヘアサロンやエステなどの情報も多く、男性は手に取りにくいかもしれません。でも実は、使わないなんてもったいない、お得な割引満載なのです。
このクーポン付きフリーペーパーの類が女性に人気なのは、女性が単にお得なことに弱いとか、ケチだとか、そういう理由だけじゃありません。半額も珍しくない、「本当にお得!」なクーポンがざくざく載っているから、やはり真剣に使いこなすわけです。
この「クーポン」の便利なところは、支払う額が大きければ、それだけ割引も大きくなるものが多いこと。「500円の20%引きで100円返ってくる」と言われても使わないかもしれませんが、「5,000円の20%引きで1,000円返ってくる」と言われたら、やはり使おうという気分にもなるわけです。
ヘアサロンやエステのクーポンなどは男性には使い道がないかもしれませんが、少人数の飲み会からある程度人数の集まる歓送迎会まで、動く額が大きいときはクーポンを使わない手はありません。「めんどうだし…」と言わず、一度使ってみるのをおすすめします。
この連載で以前ご紹介したグルコン「超得・グルメパック」もそうですが、これらの飲食代の割引サービスは、使い慣れてくると、クーポンを使わないと損したような気分になってくるほどです。
● 毎月最終金曜日に配布されるフリーペーパーと同じタイミングで更新
さて、今回ご紹介するホットペッパーは、クーポン付きフリーペーパーの中でも代表格の有名どころ。毎月最終金曜日に街頭で大々的に配布されているので、ほとんどの方がご存じではないでしょうか。おもな街ごとに編集された、さまざまなバージョンが存在し、たとえば銀座周辺では「有楽町・銀座・新橋版」が配られますし、渋谷駅周辺では「渋谷版」が配られています。
このホットペッパー、情報満載で街によってはかなり重たい(そして使わないときは案外場所を取る)のですが、このフリーペーパーが手元になくても、ホームページである程度検索できるのが、Webサイト版の「ホットペッパー.jp」です。
フリーペーパー版と違って掲載されているのはいまのところグルメ情報だけですが、全国の主要なバージョンに対応しているので、「ほかの街のホットペッパーも検索できる」のが大変便利。渋谷―新宿ていどの距離ですら、通勤・通学経路でなければなかなか行かないものです。その街のバージョンを入手する機会も少ないので、この点がかなり便利。このサイト、開始当初は対応エリアがかなり狭かったのですが、日々拡大し続け、いまでは首都圏版だけも東京・神奈川・千葉・埼玉まで対応、全国版もあり、かなり使える充実度に発展してきました。
そして、このサイトがフリーペーパーと比べて便利なところは、やはり検索がラクなこと。フリーペーパーの場合は、やはり端からひととおり目を通して探す必要がありますが、急いでいるときにはこの検索のほうが便利です。
ケータイ版の「ホットペッパーポケット」もあり、こちらもグルメ情報を掲載。PC版に掲載されているすべての情報が掲載されているわけではないようですが、それでも二次会が終わって、夜中にいざ次! となったときは必須。今開いている店は? クーポンが使えるお得なところない? というときには大変便利です。
フリーペーパー版と違い、現在はグルメ情報だけなので、使い勝手は、かの有名なグルメ情報サイト「ぐるなび」に近いと考えて間違いないと思います。ぐるなびの使いこなし方についてはまた次の機会に譲るとして、これらのクーポンを実際に使う時のポイントなどをご紹介しておきましょう。
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ホットペッパー.jpの首都圏版
現在Webでは首都圏版、関西版、東海版のサービス提供中。対応地域は順次増えているので、「フリーペーパーがあるのにWebにはない」という場合、いずれ登録される可能性も
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hotpepperメールマガジン
登録するときに選んだエリア(3つまで)の最新グルメ情報が毎週届く。メルマガ読者だけの週替わりプレゼントも実施。ケータイ版メルマガもある
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● クーポンは回収が基本。「見た」では通用しません
クーポンは、たいていはお店側がきちんと回収します。ホットペッパー.jpで検索して予約したときも、クーポンはプリントして持って行く必要があります。「ホームページに載っているの見たんですけど」ではほとんどの場合通用しません。
ただ、クーポンを「プリントし忘れた!」というのは結構あることなので、そんなときはケータイ版で探せば問題ありません。裏技としては、お店に行く途中でコンビニのラックにホットペッパーが置いていないかチェックするというのもあります。本末転倒! と思われるかもしれませんが、個人的には“マッチング”の目的は十分果たしているかなと思います。
さて、クーポンは飲食店の場合「初回のみ」ということはまずないので(ヘアサロンやエステはほとんどがそうですが)、基本的にはプリントすれば有効期限内は何度でも使えますし、クーポンを使ったからといって(あたりまえですが)店員さんのサービスが落ちた、という経験も個人的にはありません。
ただ、注意したいのは、クーポンを出すタイミング。「要予約」でない場合はこちらがクーポンを持っていることがわかりにくいので、最初のオーダーの前に、プリントしたクーポンを先に渡して使えるかどうか確認すること。会計時の「使える/使えない」のトラブル防止にはこれがいちばんです。
これは予約の際も同じで、「割引になる」と思っていて割引にならなかったときのショックは結構大きいので、「ホットペッパー.jpを見て」「いくらのコースを頼んでいるのか」などをはっきり伝えるのが基本です。後から言っても変更できないことは多々ありますのでご注意を。
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印刷用ページの例
各お店の「地図・クーポン」から割引内容をチェック。「印刷用ページを表示」をクリックすれば、お店までの地図とクーポンを同時にプリントできて一石二鳥
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my候補店リスト
行きたいお店を「my候補店リスト」にリストアップすると、メールでまとめてURLが送れるので、一緒に行く友達とお店を検討するときに便利
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お店が気に入って行き慣れると、今度はお店のホームページにもっとお得なクーポンがないかとか、もっと割引率の高いクーポンが違うサイトにあるんじゃないかなど、さらに探し始めるようになるかもしれませんが、それもまた一興。「よし今日飲みに行こう!」と思った時も、「来週の歓送迎会、幹事やって!」と言われたときも、とりあえずクーポンチェックがおすすめです。
■URL
ホットペッパー.jp
http://www.hotpepper.jp/
2006/03/10 11:22
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西村敦子(にしむら あつこ) 1973年東京都生まれ。IT系出版社を経てフリーライター兼編集者に。「お得」「半額」「限定」に弱く、お得サイトを見つけては知り合いにメッセンジャーで送りつけている。ブックマークからリアルの机の上まで、整理が苦手なのが悩み。 |
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