西村敦子の「使える！　まる得サイト」：イス500円～、額装1,000円～！モデルハウスの新古品販売「らくだ館」

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イス500円～、額装1,000円～！
モデルハウスの新古品販売「らくだ館」

　3月・4月の引っ越しシーズンに向けて、不動産やインテリアの広告が目につくこの時期。家賃にお金がかかって中身にお金がかけられない！　という方のために、いいものを安く購入できる、モデルルームの新古品販売のショップをご紹介します。

● いい家具がほしい！　でも予算が……というときに

ダイワハウスの住宅展示場案内ページ。住んだ時のイメージがつかめるよう、モデルハウスに家具は必須。ただし、実際に使用するわけではないので傷みは少ない

　私事で恐縮ですが、今年の4月に引っ越しをすることになりました。部屋は決まってひと安心なんですが、引っ越しを機に突然、まるで人が変わったようにインテリアが気になりだしました。毎日長時間、穴が空くんじゃないかと思うほど間取り図を見ては、悩んでいます。

　ネット生活のいいところは、世の中に存在するあらゆるラインナップがチェックできるところですが、あらゆるものを知れるがために、どんどん高級なものの方へ目が行きがちです。机ひとつとっても、安いセットものからデザインが洗練されたものへ、材質も合板から無垢へ……と進みがちで、私もほしいものを書き出してみたら軽く予算オーバーしていることに気がついて、気が遠くなりました。

　しかし、悲しいことに、いったんいいものがあるとわかってしまった後では、安物で満足するのが難しくなってきます。高級感があるいいインテリアがほしい、でも予算がない！　そんなときに便利なのが、モデルハウスやショールームの「新古品」を狙う手です。

　モデルハウスの新古品の場合、来場者が触ったかもしれないけれど、少なくともそれで生活はしていない商品のため、一般的なリサイクル品よりも痛みが少ないのが最大の利点。水回りの製品も、モデルルームでは水を通しませんから傷みも少ないのです。

　また、モデルハウスであれば、どの製品もいったんプロのインテリアコーディネーターが見立てたものがほとんどなので、オシャレなデザインの高級感ある製品がほとんど。定価じゃ絶対に手がでないような高級品も、新古品なら半額以下で出ることがほとんどですから、あきらめていたものに手が届いてしまいます。

● 分譲住宅で有名な「ダイワハウス」の系列店

モデルハウスの新古品が購入できる「らくだ館」。分譲住宅で有名なダイワハウスの系列店

　この新古品を手に入れるには、やっぱりネット通販が便利です。以前にご紹介した「お新古市場」も有名ですが、さらにあちこち探してみたところ、他にもいくつかいいショップを見つけました。そのうちのひとつが今回の「らくだ館」です。

　このらくだ館は、分譲住宅で有名な「大和ハウス工業」の系列店で、全国に300カ所あるダイワハウスの住宅展示場から出る新古品を、ここ1店に集めて販売しているショップです。実店舗もあり、実店舗でも販売しているそうですが、8割はネット経由で売れてしまうそうです。

　以前は大阪に店舗があったそうですが、運送センターの移転を機にらくだ館も神奈川県の相模原に移転し、店舗は開設から6年、ネットショップ開設からも3年経つそうです。実際に注文してみると、メールのやりとりはすべて大阪の住所や電話番号が表記されていて不思議に思ったのですが、現在は大阪と神奈川で連携して運営しているとのこと。

● オークションがねらい目！　高級イス500円～！

　らくだ館のアイテムは、ダイニングテーブルやソファ、ベッドや照明など幅広くあります。ただし、どれも現品限りなので、入荷後はある程度の期間で売れてしまいます。商品は一期一会だと思った方がよさそうです。イスなど複数購入するときは送料も気になりますが、ひとつに重ねるなどして、たいていは少なくおさまるそうです。支払い方法も、銀行振り込みのほか、クレジットカード払いが可能。

　定価から比べるとほとんどが1/3以下の価格になっており、全体的にお得なのですが、特にオークションは定価2万円以上するダイニングチェアが500円だったり、額絵が1,000円だったりと破格値で出品されているのでねらい目です。ここの詳細表示には、使用した期間やどのように使われていたか（モデルルームの展示品なのか、接客用に使われていたのかなど）が書かれているので、購入するときの参考にもなります。展示期間も半年～9年とかなり幅があるので、価格だけでなく期間もぜひチェックを。

　らくだ館には、常に大量に在庫があるというわけではないのですが、商品の入荷はひんぱんにあるので、ほしいものがラインアップになければ、期間置いて再度チェックしてみるといいかもしれません。トップページには実店舗に商品が入荷する日が「商品入荷状況」として表示されており、実際に入荷したあと、追って商品の詳細がアップされます。詳細のアップを待たずに実店舗で売れてしまうこともあるそうですが、たいていは2日後～1週間後以内にはアップされるとか。オークションの「ビッダーズ」のシステムが使われているので、商品一覧ページのRSSを利用するのもおすすめです。


「商品一覧」ページの商品リストの右上にRSS配信のアイコンがある。商品との出会いは一期一会。RSS配信で入荷状況のチェックをおすすめ	「らくだ館」トップページ下の「この出品者をアラートに設定する」というテキストをクリックするとアラート設定画面に。RSSリーダーを使っていないならメールでアラートを受信しよう

● 1月はモデルルームの新古品が多く出回る、年に2回のチャンス！

　らくだ館の商品にはオークション形式で出品されているものと、固定価格で販売されているものの2タイプあります。オークションの場合はビッダーズへの会員登録が必要ですが、固定価格の場合は会員登録なしでも購入可能です。

　あまりにオークションの価格が安いので固定価格が高いように錯覚してしまいますが、固定価格も現在は「新春セール」中で今月末までさらにお得。昨年からずっとこのサイトをチェックしていたのですが、今はかなり商品の入荷が多い時期のようです。

　実は、モデルハウスというのは4月と10月に新製品が出ることが多いそうで、3カ月ほどかかる建築日数を逆算し、古くなったモデルハウスを、8・9月ごろと、12・1月ごろにクローズするそうです。今はちょうどそのクローズしたモデルハウスから続々と商品が入荷している時期で、年に2回のチャンス！　ということになります。

　買う方にとっても、3・4月の引っ越しを控えて、新しい家具が気になるころ。ダイニングテーブルやイス、ベッドなど、一度買うとなかなか買い換えないようなものなら、数年モデルルームに展示されていたとしてもその先使う年数の方がずっと長いはず。新古品も選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。


実際に競り落としたイス。接客に使われていたものなので展示品よりは使用感があるものの、使用は1年と短いもの。一脚500円で2脚ゲットし、送料2,000円とあわせて総額は3,000円。一脚あたり1,500円でした	トップページ中ほどに、商品入荷と入荷予定のお知らせを掲示するコーナーがある。1月は商品が豊富な時期。引越しや家具を買い替えを考えているならチャンスです

関連情報

■URL
　らくだ館
　 http://www.daiwarakuda.co.jp/rakudakan.htm
　西村敦子の「使える！　まる得サイト」バックナンバー一覧
　 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/marutoku_backnumber/

2007/01/19 11:16

西村敦子（にしむらあつこ）
1973年東京都生まれ。IT系出版社を経てフリーライター兼編集者に。「お得」「半額」「限定」に弱く、お得サイトを見つけては知り合いにメッセンジャーで送りつけている。ブックマークからリアルの机の上まで、整理が苦手なのが悩み。

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