インターキュー株式会社と株式会社ネットエイジは、無料のメーリングリストサービスを提供する新会社「フリーエムエルドットコム株式会社」を設立する。新会社は、従来ネットエイジから提供している無料のメーリングリストサービス「FreeML」の運営を事業独立させたもの。現在、FreeMLには、登録利用者数が約20万人、ML数が約6,000登録されている。新会社では、インターキューが営業とマーケティング、ネットエイジがシステム構築を担当する。なお、新会社の設立は2月の予定。
新会社のサービスでは、メーリングリスト(ML)で配信されるメールのヘッダー部分に2行~5行の広告が掲載される。事業はこの広告の収入により運営し、ユーザーには無料でサービスを提供するというしくみ。MLの作成、運営、参加などに必要な操作はすべてフリーエムエルドットコムのサイト上で行なうことができる。
インターキューは、個人のメールに広告を配信する新サービス「クリックメール」を'99年12月に発表している(サービス開始は2月から)。今回の新会社によるサービスは、個人使用のメールを広告媒体とし、ユーザーに無料でサービスを提供するというモデルを拡大したもの。インターキューの熊谷社長は「ユーザーが今一番長く使うソフトはブラウザーではなくメールソフト」としており、個人メールを大きな市場と睨んでいる。
なお、無料のMLサービスとしては、eグループが知られている。フリーエムエルドットコムでは、MLの内容やユーザーの層の違いをあげ「競合相手というよりは、共生していきたい」としている。
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(2000/1/24)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]