小早川眞希雄 代表取締役社長 |
昨年11月の同証券設立時には三和銀行、ユニバーサル証券、太平洋証券、東和証券、第一証券(以上4証券会社は4月に合併しつばさ証券になる予定)、パートナーズ証券が出資し資本金は2億円だったが、3月には総額約30億円の第三者割り当て増資を実施する予定。資本金が30億円を超えれば単独引受も可能となる。増資を引き受けるのはQUICK、興亜火災海上保険、ジェーシービー、日本信販、太陽生命保険、大同生命保険、東洋情報システム、東洋信託銀行、トランス・コスモスで、これらの企業とはマーケティングや情報開発、業務サポートでのパートナーと位置付けられている。
今回の新会社のサービス開始により、三和銀行グループの証券業務はホールセールス営業を三和証券が、対面リテール営業をつばさ証券が、非対面リテール営業をイー・ウイングがそれぞれ担うかたちをとる。
イー・ウイング証券の取扱商品は、株式は東証・大証上場銘柄(保管振替機構同意銘柄)、マーケットメイク銘柄を含む店頭銘柄(同)、投資信託はMRF、MMFのほか、27社130本の株式投資信託(年内に350本を取り扱う予定)となっている。口座管理料、情報利用料(10月から一部有料)は無料。
インターネットでの株式委託手数料は、成行・指値とも1回につき約定代金1,000万円まで1,500均一とし、超過100万円ごとに50円加算される。
また、その日購入した株式をその日のうちに売却するデイトレーディングも可能だとしている。約定成立した時には、Eメールで顧客に通知し、この通知先のEメールアドレスは顧客自身で変更可能。このほか、ランキングや業種などから銘柄を検索できる「株式羅針盤」、「ファンドナビ」のサービスも提供される。
今後は、携帯電話、WebTVにも対応させていく予定。
一方、5月下旬のオンラインサービス開始に向け準備を進めている米国投資銀行ウィットキャピタルの日本法人ウィットキャピタル・ジャパンには三和銀行グループが資本参加しており協力関係にある。また、米国ディスカウントブローカーのクイック&ライリー、全米9位のオンライン証券シェアトレード、米国4位の証券クリアリング(注文執行、決済、顧客への報告書作成などのバック・オフィス業務を専門とする)であるUSクリアリングを傘下にもつフリートと、米国株式の取次ぎやテクノロジーのノウハウ吸収を目的として資本提携について協議中だという。
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(2000/3/2)
[Reported by betsui@impress.co.jp]