■URL
http://www.trendmicro.co.jp/product/ios/index.htm
提携プロバイダー関係者と、トレンドマイクロCEOのスティーブ・チャン氏(ボード部左から2人目)
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IOSとは、トレンドマイクロのウイルス検知・駆除といったフィルタリング技術を、インターネットを介したアウトソーシングサービスとして提供するものだ。すでに欧米では米USWestや米Sprint、英British Telecomなど20社以上のISPやASP、データセンターなどが契約、サービス提供を開始している。日本でもPSINetとドリーム・トレイン・インターネットがこの4月から導入している。
具体的には、IOSでインターネットゲートウェイ用ウイルス対策製品「InterScan VirusWall」や、ISP向けウイルス対策製品「ウイルスバスター for ISP」などのソフトを組み合わせ、ISPやASPに提供。ISPらがこのサービスを自社のメールサーバーやホスティング事業などに組み込んで顧客に提供する。そして、ISPの企業顧客およびコンシューマーは、自らの管理を必要とせずにウイルス対策が実現できるものだ。IOSの費用はサーバー規模や利用するオプションによって異なり、月ごとか四半期ごとにISP・ASPに対して課金される。
発表会では「ウイルスバスター for ISP」の英語版、「Pc-Chillin for ISP」を導入したサービスのデモを実施。ISPのユーザーPCにアンチウイルスソフトのアップデータをプッシュ配信したり、リモートウイルスチェックを実施するなどの機能を披露していた。
トレンドマイクロでは今年第3四半期以降に、提携ISPと「InterScan」を採用したウイルスフリーメールサービスや、グループウェアのウイルス対策などのサービス提供開始を予定している。またこのサービスによって、2000年度に11億円、2002年度に80億円の売上げを目標としている。
※今回のIOS事業でトレンドマイクロと提携を発表したのは、以下の13社(括弧内はプロバイダーおよび事業名)。
・株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)
・株式会社エヌ・ティ・ティ エックス(ASPサービス)
・NTTコミュニケーションズ株式会社(OCN)
・データ・ステーションズ株式会社(Data Stations)
・株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)
・ドリームネット株式会社(DreamNet)
・ニフティ株式会社(@nifty)
・日本テレコム株式会社(ODN)
・日本電気株式会社(BIGLOBE)
・日本ユニシス情報システム株式会社(U-netSURF)
・株式会社日立製作所
・ピーエスアイネット株式会社(PSINet)
・松下電器産業株式会社(Hi-HO)
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(2000/7/11)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]