■URL
http://www.ftc.gov/opa/2000/07/onlineprofiling.htm
米連邦取引委員会(FTC)は27日、ネット広告配信会社によるオンラインプロファイリングについての報告書第2報を発表した。オンラインプロファイリングとは、広告配信会社などが使用する、クッキーを使ってサーフィン履歴を収集する手法。6月13日に発表した、オンラインプロファイリングの実態や消費者のプライバシー懸念などを記載した第1報の続報となる。また、FTCは、広告会社が自主規制方針の策定を目指して設立した「Network Advertising Initiative (NAI)」について、全員一致で支持を表明している。
第2報では、オンラインプロファイリングに関して、消費者のプライバシー保護を法律で規制するよう、議会に対して勧告している。FTCによると、NAIにはネット広告配信会社の90%が参加しているが、法規制は、残りの10%の広告会社に対して、NAIの方針に準拠したプライバシー保護を遵守させるために必要だとしている。NAIは、議会がFTCの勧告を検討している間にも、自主規制方針を速やかに策定することに同意している。
NAIは既に、自主規制方針のドラフト案を策定し、FTCと米商務省に提出している。ドラフト案には、広告会社がプロファイリングを収集していることの「通知」、それに同意するかどうかの「選択」、個人を特定できる情報への「アクセス」、収集したデータの保護を保証する「セキュリティ」の4つの項目が盛り込まれている。
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(2000/7/28)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]