■URL
http://www.idcjapan.co.jp/ (IDC Japan)
調査会社のIDC Japanは7月31日、アプリケーションアウトソーシング(AO)市場についての調査結果を発表した。1999年の国内AO市場は対前年比9.5%増加の1,076億3,600万円、今後5年間は年間平均成長率12.9%で伸びつづけ、2004年には1,978億円超となると予測されている。
AOとはIDCによる用語で、顧客ごとにカスタマイズしたアプリケーションを提供し運用・管理をする1対1の「アプリケーション・マネージメント(AM)市場」と、ネットワーク上で1対多でアプリケーションサービスを提供する「アプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)市場」に分けられている。IDC Japanでは、1999年ではASP市場はAO市場の中で1%(11億円)超程度だったが、今後5年間で年間平均118%で成長し、2004年にはAO市場の約3割(592億5,800万円)に達すると見こんでいる。
ASP市場の中を見ると、基幹業務・ERM・CRMなどのサービスを提供する「エンタープライズASP」は今後5年間で年間平均113%で伸びるが、他の分野がそれ以上に成長するため、ASP市場に占める割合は1999年の60%から2004年の50%となる予測。グループウェアのようなサービスを提供する「コラボレーティブASP」は、5年間で年間平均123.4%で成長、1999年の30%から2004年には33%となる。
この2者以上にASP市場の中で急成長するとされているのが個人向けの「パーソナルASP」で、5年間で年間平均133.2%で成長、1999年の10%から2004年には14%となる。これは、無線技術の発展やインターネットの普及によるもの。ただし、パーソナルASPは2001年以降に低下すると予測されており、「どれだけ早期にブランド力を高められるかが各ベンダーにとってのマーケット・シェア獲得の鍵」と報告している。
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(2000/7/31)
[Reported by masaka@impress.co.jp]