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【業界動向】

「汎用JPドメイン」の運用開始が1カ月先送り

■URL
http://www.nic.ad.jp/jp/topics/archive/20001110-01.html

 日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)は10日、汎用JPドメインの運用開始を2001年2月22日に延期すると発表した。これまで開始日は1月22日とアナウンスされていたため、その後のスケジュールもあわせて約1カ月ずつ後ろにずれることになる。

 変更後のスケジュールは、2001年2月22日~3月23日までが優先登録申請期間 、4月2日~4月23日までが同時登録申請期間、5月7日以降が先願による登録申請受付となる。

 スケジュールを変更することになった原因は、ドメイン管理のために予定している民間会社の設立準備が遅れていること。JPNICでは、増大するドメイン登録・管理業務に対応するため、現在の社団法人の体制では不十分と判断。11月上旬にも、ドメイン管理の移管先となる民間子会社を設立する考えだった。しかし、計画があまりにも急だとして総会での承認が得られず、改めて会員への説明や意見調整を行なうことにした。

 ドメイン関連の動きとしては、同じく10日に米VeriSign Global Registry Services(VeriSign GRS、旧Network Solutions Registry)による多言語ドメインの登録試験サービスがスタート。日本のユーザーにとっては魅力的な、日本語による「.com」「.net」「.org」ドメインが現実味を帯びてきた。また、ICANNでは、これら「.com」「.net」「.org」に続く新gTLDについて具体的な検討に入っており、今年から来年にかけてドメイン空間の拡大が見込まれている。

 JPNICがこれほどまでに汎用JPドメインの導入を急いだのは、これらgTLDの動きを意識したためだろう。利用できるドメイン空間が拡大すれば、相対的に汎用JPドメインの魅力は薄れてくる。潜在的な需要が他のドメイン空間に流れてしまう前に、一刻も早く汎用JPドメインを導入する必要があった。

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(2000/11/10)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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