【業界動向】

音楽データベース「CDDB」が日本で本格展開へ

■URL
http://www.gracenote.com/press/2001041200.html (リリース)
http://www.rainbow.co.jp/ (レインボー・パートナーズ)
http://www.aim-inc.co.jp/ (エイム)

 音楽CD情報データベースの「CDDB」が、日本に本格上陸する。「CDDB」を運営する米企業Gracenoteの日本企業との提携で実現するもので、日本語での楽曲情報検索・表示にも対応していく。

 「CDDB」は音楽CDに収録された楽曲情報を検索・認識するデータベースだ。現在は約85万曲の音楽情報を収録し、音楽CD再生ソフトや機器への搭載がメインとなっている。これは音楽CDをPCや情報機器にセットすると、自動的にCDDBにアクセスして該当CD情報を検索、曲名やアーティスト名を付加してCDを再生できるものだ。CDDBとの連携機能を持つソフトは数多いが、代表的なものとしてはRealJukeBoxやWindowsMediaPlayer、WinAmpなどがある。

 今回、Gracenoteが日本のベンチャー企業である株式会社レインボー・パートナーズと業務提携することで、日本国内でCDDBの持つ音楽認識技術を本格的に展開する形となった。日本の家電メーカーなどに向けて、CDチェンジャーやカーステレオ、MP3プレイヤーなどにCDDB技術を導入することで、「トラック番号ではなく、曲名やアーティスト名が表示された再生をさまざまな場所で可能にする」(レインボー・パートナーズのケビン・マヤソン代表取締役)ことを狙っていく。

 またGracenoteは、独自に日本語CDDBサーバー「KCDB」を運営していた株式会社エイムとも業務提携し、KCDBをCDDBに統合することも発表している。これによってKCDBが持つ約3万タイトルの邦楽曲および40万タイトルの洋楽曲を、日英2ヶ国語で検索・表示ができるようになった。ただし、これにはCDDBの新バージョンである「CDDB2」(多国語言語に対応、楽曲からアーティストの最新コンテンツを配信などの機能を持つ)に対応したソフトが必要で、現在対応しているのはエイムが開発した「CD Partner」のみ。今後の他ソフトの対応が待たれるところだ。

CD Partnerで日本語CDを読み込んだ状態 洋楽CDを読み込むと、アーティスト情報が自動的にミニブラウザーに登場する

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(2001/4/13)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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