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NTT東西、ダイヤルQ2のインターネット番組にパスワード制を導入

■URL
http://www.ntt-east.co.jp/release/0104/010424.html
http://www.ntt-west.co.jp/news/0104/010424.html

Q2新区分について

 NTT東日本およびNTT西日本は24日、ダイヤルQ2を使って提供される番組のジャンルを改定し、パスワード制を導入すると発表した。実施時期は、2001年11月頃を予定している。

 従来、ダイヤルQ2のジャンルは、0990に続く数字により「3ジャンル」「5ジャンル」「6ジャンル」の3つに分けられていた。このうち、アダルト情報などは、事前に利用登録が必要となる「3ジャンル」に設定されていたが、事前登録不要な「5ジャンル」「6ジャンル」に属するインターネット接続番組を利用したアダルト情報が数多く提供されているのが実態だ。特に、専用の接続ソフトをダウンロードさせ、ユーザーが気づかないうちにQ2回線に接続し、高額な情報料を請求するアダルト番組が問題になっていた。

 今回の改定でQ2番組のジャンルは、「パスワードジャンル」と「オープンジャンル」の2つになる。パスワードジャンルには、インターネット接続番組やアダルト向け番組のほか、現在提供されているニュースや生活情報番組の大半が属することになる。このジャンルを利用するには、事前に4桁数字のパスワードの申込みが必要になり、番組番号に続けて、約20秒以内にパスワードをダイヤルする。インターネット番組も、パスワードを入力しない限りタイムアウトエラーになるという。なお、パスワードの申込みは無料だが、116番に電話して申請書類を取り寄せる。また、パスワードの変更は自由だが、解除する場合は2,000円の工事費がかかる。一方、事前利用登録が不要のオープンジャンルは、主に募金番組などになる。

 NTTによると、平成12年度の「回収代行手数料」(番組情報料の9%)による収入は、東西NTT合わせておよそ54億円。パスワード制の導入により収入は半減すると予測している。近年の増収(平成11年度の収入はおよそ33億円)の要因を、インターネット接続番組によるものとしているが、儲けよりも利用者の安全を優先した形だ。

 なお、従来配布されていたWindows版の「ダイヤルQ2接続チェックプログラム」は今後も提供していくが、Macintosh版など他のプラットフォームに関しては、パスワード制移行までに開発が間に合わないことと、パスワード制により不当に高額な接続料を請求するケースが解消するものとして、提供しないという。

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(2001/4/24)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


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