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【NetWorld+Interop 2001 TOKYOレポート】

MISの“街角無線インターネット”を展示

■URL
http://www.root-hq.com/

 無線ルータを開発・販売するルートのブースでは7日の午後から、関連会社のモバイルインターネットサービス(MIS)が開始する“街角無線インターネット”の紹介を行なっている。同日午前に会場近くのホテルで行なわれた記者発表に合わせた形だ。

 ブース内には、MISの実験でも採用されるIEEE 802.11b準拠のルート製無線ルータ「RGW2400シリーズ」が展示されている。ルートによると、認証機能とハンドオーバー機能を強化した製品は、MISに供給するだけでなく、ルートからソリューションとして販売することも計画しているという。例えば、自治体などですでに光ファイバーを整備しているところであれば、同ソリューションを導入することで、MISと同じような“街角無線インターネット”が住民に提供できるようになる。また、既存のRGW2400シリーズをすでに導入している場合でも、ソフトウェアを変更するだけで、“街角無線インターネット”に対応できるようになるとしている。

 ところで、MISが採用するIEEE 802.11b準拠の無線システムは、2.4GHz帯を使う、いわゆる無線LANである。この周波数帯は、オフィス内や家庭内の無線LANで使われているほか、最近では常時アクセス回線の手段として屋外でも使用されている。今後も屋外での使用は増えるものと思われるが、エリアが重なってしまった場合、干渉によって通信品質が起こることはないのだろうか?

 ルートによると、無線である以上、干渉が起きるのは確かだが、屋内で使われているものとはまず問題ないという。一方、屋外で使われている他のサービスとは、最終的には強い電波が勝つということだ。また、ハンドオーバー性能についてだが、時速60キロメートル程度であれば、自動車で移動中でも利用できるという実験結果が出ているという。

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(2001/6/7)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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