【調査結果】

「インターネット白書2001」から注目データをクローズアップ(1)
“ケータイ大国・日本”のインターネット普及状況

■URL
http://www.impress.co.jp/info/release/pages/20010625_1.htm

接続場所・機器別のインターネット利用者数推移(クリックしてご覧ください)
 日本のインターネット動向をまとめた「インターネット白書2001」が刊行された。本日から3回にわたり、白書に掲載の調査結果から注目のデータを取り上げてみよう。今回はアクセスメディアインターナショナル株式会社による「2001年第1回家庭内情報関連機器普及率調査」、および「家庭内情報関連機器利用実態調査」をもとにまとめられた「日本のインターネット普及状況」をクローズアップする。

 “2001年2月時点の日本のインターネット人口は3,263万3,000人”というのはすでに報じたが、世帯浸透率から見ると、全国で46.5%となる。ほぼ2軒に1軒の家庭で、誰かしらがインターネットを利用している計算になる。ただ、普及にはまだ地域差があり、浸透が進んでいる関東の51.4%に比べ、北海道では36.8%と、いまだ4割に届いていない。

 今回特に目立つのが、携帯電話・PHSからのインターネット利用の増加だ。インターネット人口の増加分である1,325万9,000人のうち、実に半数近くの652万5,000人が、携帯電話・PHSのみでインターネットを利用している。日本のインターネットユーザー全体からみても、20%が携帯・PHSのみのユーザーだ。もちろん、自宅や会社・学校のPCを利用する人も携帯・PHSからのインターネット利用を併用しており、自宅PCからの利用(59.1%)に比べ、携帯・PHSからは61.0%と、わずかながら上回った。2000年4月に携帯・PHSの契約数が固定電話の契約数を上回り話題となったが、その約1年後には、インターネット利用でも携帯・PHSが固定(PC)を上回る状況となったわけだ。

 携帯・PHSでは、一世帯あたりの平均所有者数が1.968人(利用している世帯の場合)と、家族の2人が携帯を持つ状況になりつつある。また携帯・PHSの用途で、メール利用が100%、通話利用が95.5%と、メールが通話を上回る結果も登場している。特に女性や十代で、通話の時間・頻度よりも、メールの時間・頻度が高い傾向にある。

◆「インターネット白書2001」インターネット協会監修 6月29日発売 本体価格4,800円(税別)株式会社インプレス発行

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(2001/7/4)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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